#8 達人の技
武術研究家の甲野善紀先生の技を、直接、何度か受けた事があるのだが、いつも甲野先生は、「自分はこう動くので、止めてください」とか、「こう手を取りにいくので、逃げてください」…とかゆー具合に、あらかじめ、自分がどーゆー風に動くのかを説明する。
で、説明した通りの動きをする。
ーしかし、こちらはそれを止められない…。(ーー;)
ほぼ、100%、間違いなく、技にかかってしまう…。(゜_゜;)
しかも、実際に腕を手でつかんだ状態からとか、背中合わせの状態から…とゆーよーに、相手と接する、ほぼ『0』距離か、超至近距離でありながら、全く相手の動きを察知できないのである。
技の"起こり"が分からない…。(゜_゜;)
これまた、どんなスポーツのトップ・アスリートの高等テクニックにも通じる。
サッカーで相手を抜き去る華麗なドリブル。
バスケでのドライブ。
ボクサーのジャブ…。
相手が来ると分かっていても止められない。
こうした達人の技は、「技のベクトル」と「気持ちのベクトル」が違う。
その方が、かかりやすいのである。
フェイントは、例えとしては、分かりやすいかもしれないが、単なる駆け引きのよーなものだけではなく、実際には"技"と言えるような、さらなる精緻な動きがある。
右かと思わせて左…とゆーのがフェイントだろーが、実際に受けた達人の技は、右か左かも分からないのだから…。(ーー;)
「この野郎ーっ💢‼️」
…と殴りかかってくる奴ほど分かりやすいものはない。(^_^;)
愚直なまでにストレートであることは、ある意味、美徳でもある。
しかし、それだけでは通用しないことも、この複雑極まりない世の中には多々ある…。(ーー;)
相手がそれと気づかないように、自分がいいと思う方向に導いてあげる…とゆーのは、まさしく"達人技"…と言えるよーな、超高等テクニックと言えよう。(^_^;)
それは、日常レベルの対人関係から、国家間の交渉まで有効であろう。
コツは、「技のベクトル」と「気持ちのベクトル」が、違う…とゆー事…。(ーー)
近しい関係こそ、必要なのが、この達人技かもしれない…。(ーー;)
夫婦とかね…。(^_^;)
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