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もう描けない画風

ハロー。ブログは久しぶりだね。ツイッターやインスタはそのときに出先からでも投稿できるけど、ここにはある程度まとまったことを書くからさ。大事な場所なんだけどちゃんと一人と向き合える時間がないとちょっと間があいちゃうね。

来週から僕の今日までのポストカードを廃番もふくめてほぼ網羅したポストカード展をPOP-UPショップとして開きます。18日(土)の午後には僕も行きます。

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先日の版画展の時も20年前の自分に向かい合ったような感じだったけど、今回はさらに5年遡ります。25年前の自分。絵を描いた時も含めるならもう30年近いよ。
最初に絵葉書作家として雑貨屋やアートショップでポストカードを販売していたころの作品から、昨年出した「にじみドローイング」まで数々の画風があるよ。過去の絵は自分で見ても不思議な感じで、もう描けない。それはそれで愛おしくてしみじみ見ちゃう。今回はその時期の一点もののポストカードサイズの原画も3万円でいくつか展示販売します。本当にいいやつもあるよ。自分にとってはね。

ポストカードはすべてにタイトルがあります。一見、絵を見ただけじゃわからないタイトルが多いとも思いますが、そのタイトルをじっくり読んでいただいて、絵を見ていただくと想像力が広がって面白いんじゃないかと思い作りました。

このブログのTOPの絵の横にある英語はこの作品の題名で
「Q:キン・シオタニのアートから最大の効果を得るためには?」
「A:見つめましょう。こっそりと、でもしっかりと」
ということです。このネコのような絵の画風はどこからきたんだろう? 山口マオさんかな? わからない。でもこの時の画材は覚えている。

まあ展示の詳細が発表になったらまた書くだろうけど、最近 、過去を振り返ったりすることも多いな。どっちかというとそれよりは先を見たいとは思っているんだけど、今日までの足取りや来た道を振り返ることも悪いことではないかもね。その時その時で一生懸命表現しようとしていたのもわかるし、その時に縁のあった人たちと接して今日があるのもわかるからね。

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僕は先週にけっこうな友達を亡くしました。彼は楠本柊生という人で劇団第14帝國という劇団の主宰でした。僕もみんなも「元帥」と呼んでました。
名古屋の人で、僕のポストカードや本がヴィレッジヴァンガードでよく扱ってもらっていて、それで知ってくれた彼が井の頭公園の僕の路上の店まで来てくれた。それからよく会ったし、お茶したし、話したし、油そばとかよく食べに行った。彼がいたフィールドはヴィジュアル系という僕にはあまり馴染みのない世界だったけど、舞台はよく見せてもらったし、一緒にユニット組んだりして本当に色々一緒に作ったと思う。今でこそ僕は路上のハガキ売りから一人で舞台に立って多くの人を相手にトークライブやパフォーマンスをするようになったけど、この世界を教えてくれたのは彼でした。最近は年に数回メールするくらいだったけど、そのうち会うのかと思ってた。だけど遠くに行ってしましいました。CBCのラジオに出させてもらった時もラジオで絵がないのによく僕のポストカード の説明をしてくれたなあ。まあいいや、友達としてもいろんな話をしたし思い出は尽きない。他の人のTwitterとか見てたら僕と同じようにいろんな思い入れのある人がいっぱいいるのがわかった。彼が面白いと思ったり、興味のある人を彼の世界に引き込んで、引き込まれたみんなもそこで学び、刺激を受け、そこから僕と晴の輔(彼とは元帥を通して出会った)のように新しい世界が生まれていった。それほど器の大きな人でもあったよ。

ありがとう元帥。

僕は今日までお世話になった人や好きだった人がなくなっても自分の心にしまっといてこういう場所ではあまり書いてはこなかったんだ。今でも迷いはあるんだけど、ツイッターにも書いたし、彼のことはなんか書いてしまうよ。なんでだろ?

とりあえずはブログの日にちが空いてたし、ちょっとでも書こうと思ってたらけっこう書いちゃった。今日はジョン・レノン の命日でもあるね。書き出したらまた止まらないよ。


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