一日を絵で再現する試み
ハロー。僕の公立の美術館で初となる個展「絵と題名」が9/15(日)より鹿児島県枕崎市の南溟館で行われます。今日までの作品、世の中に出る前に描いてた作品やこの個展のために描いた作品あわせて点数的には100点くらいになると思います。
9/15(日)の14時からはワークショップがあります。みんなで絵を描いて題名をきめて期間中それを展示します。参加無料なのでぜひ来てね。先日、町田のイベントで何人かから話を聞いたんですが、関東からも枕崎まで見にきてくれる人がいるとしってうれしい。僕はあえてツアーを組まず、旅先でみんなと会うのが好きです。ありがとう。待ってます。
僕の場合はライブでも展示にしても「ご当地」ということがキーワードになります。今回の個展でも枕崎や鹿児島のコーナーを作りました。
その中でこの個展のために描いた絵のひとつについて説明します。
これはA4サイズの画用紙に描いた絵です。テーマは枕崎にある「火の神公園」というところで、目の前は東シナ海で枕崎港も見えます。火の神公園は南溟館から車で10分くらいなので今回の個展に来てくれる人もぜひ行ってみてね。
で、この絵なんですが、説明しないとわからないと思うので今日は説明します。
最初に描いたときは昼でした。
そこから夜になり、昼は見えていた開聞岳や大隅半島も夜になるとまったく見えなくなります。でも昼は見えなかった天使たちが遊びに来はじめます。
そして太陽が海の向こうから顔を見せ、枕崎の海はだんだん明るくなってきます。夜のあいだ遊んでいた天使たちは家に帰ります。そして完成したのがこの絵です。制作には時間はかかりましたが、自分の中でもその場所に一日いる感じがしておもしろかったです。
というわけで、このA4の画用紙の絵の下にはいろんなシーンが描かれていいます。しかし完成した絵からはそれはあまりわからないと思います。僕はそれでいいと思っています。僕の絵はストーリーの一部分を切り取った感じで、僕がつけた題名を手がかりに、背景のストーリーをあれこれ想像してくれれば、見てくれる人はその絵を無限に楽しめると思っています。それが僕がアートでやろうとしていることの大きな部分です。物語を完成させるのは絵を見てくれる人で、この絵をフルに楽しむには見てくれる人の想像力も必要だし、そういった意味では僕のアートは僕と見る人の共同作業のような部分もあります。どうぞよろしくお願いします。
個展まであと3週間あまり。まだ工夫をしたりいい作品を作って個展をよりいいものにしたいと思います。枕崎はほんとうにいいまちなのでぜひそこで会いましょう。南溟館の詳細はこちらです。
展示する作品はよくTwitterやインスタに載せています。枕崎の個展で展示する作品は会場では販売はありません。作品のお問い合わせはこちらです。 kinshiotanigoods@gmail.com
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