【3分note】ITが苦手でもわかるlTインフラ 〜サーバ編〜

前回は「ITインフラ」について概要を説明しました。
今回はその時に出てきた「サーバ」についてご説明します。
私が普段仕事で扱っているのが、このサーバというものです
もし「ITインフラ」についてまだお読みでなければ是非読んでみてください。

サーバーて何じゃ!?

そもそもサーバーって何のことを指すのでしょうか。
例えば、レストランで料理を給仕してくれる人のことを何と呼ぶか知っていますか?
文字通り「レストランサーバー」だそうです。日本ではあまり馴染みないですよね。
もっと身近なもので言うと「ウォーターサーバー」てご存知じゃないですか? 水を飲めるアレです。
一口にサーバと言っても世の中には様々なサーバーが存在します。
IT業界におけるサーバーは一般的なパソコンと仕組み自体は同じです。
パソコンと同様の部品で構成されています。
ただし、一般的なパソコンとは用途が異なるため、より頑丈で故障しづらく、使用される部品もパソコンよりも高価で高品質なものを使用しています。

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そもそもサーバーは24時間365日稼働を前提とし、パーツが故障しても極力止まらないように設計されています。また、パソコンよりもはるかに多くのメモリやハードディスクドライブを搭載できます。

サーバーの役割て何?

パソコンとサーバーの違いについて説明してきました。
次はサーバの役割について見ていきましょう。
先述した「レストランサーバー」であれば、料理を提供する人のことですし、「ウォーターサーバー」であれば、飲み水を提供するモノです。
このようにお客様にサービスを提供する人やモノがサーバーです。
ITにおけるサーバーとは私たち利用者(クライアントと呼ぶ)にサービスを提供するモノと言えます。
各コンピュータがネットワークに接続されている昨今、サーバーを用意することで、複数のクライアントからの要求を同時に処理することができます。
このようにコンピュータを「サーバー」、「クライアント」と役割を分担して処理する形式を「クライアント・サーバー」と言います。

Webページを例にサーバの役割を理解する

具体的な例で説明しましょう。
例えば、皆さんが何か調べたいものがあって、Google先生に聞きたいとしますよね?
このケースの場合、以下の流れで調べるとおもいます。
・Webブラウザ(IE, Google Chrome, FireFox, Safariなど)を起動し、検索ワードを入力
・「検索」をクリック
・検索ワードに関連するページが表示される。
・気になったページをクリック
・そのページが表示される

ここで言うと、Webブラウザが「クライアント」であり、Webページのデータを提供しているのが「サーバー」(ここではWebサーバー)です。
クライアントから閲覧要求が発生すると、
①その要求がネットワークを通じてWebサーバまで運ばれ、
②Webサーバはその要求に従ってコンテンツ(文字や画像)を返し、
③クライアントは受け取ったコンテンツを表示します。

いろいろあるサーバー

一般的に「サーバー」と言うと、サーバーとしての役割を担うコンピュータを指します。
少し前まではパソコンのような筐体型のサーバ物理サーバ)が一般的でしたが、最近はインターネット上で提供される「クラウドサーバー」などが低コスト、拡張性に優れていてこの業界を席巻しています。
例えば、物理サーバは各メーカーが提供しています。
有名どころでは、DELL・ Hewlett packard・NEC・日立製作所などです。
クラウドサーバーは米Amazon社提供の「Amazon Web Services(AWS)」, Microsoft提供の「Microsoft Azure」、Google社提供の「Google Cloud Platform(GCP)」などが世界的にシェアが高いです。
国内だけですと、上記に加え、レンタルサーバとして有名な以下の会社のサービスがあります。
・さくらのVPS・クラウドサーバ(さくらインターネット社)
・X SERVER(エックスサーバ社)
・ GMOクラウドサーバ(GMOインターネット、GMOクラウド)

サーバーだけでは動かない

サーバーはそれだけでは役割を果たせません。
OS(オペレーティングシステム)やミドルウェア、アプリケーションなどをサーバに導入することで、様々なサービスを提供できるようになります。
OSとは基本ソフトのことで、ハードウェア(パソコンやサーバの機器本体)を制御し、応用ソフト(Excelなどのオフィスソフト、ゲームソフト、Photoshopなど)が動作するように基本的な機能を提供しています。
WindowsやOS X, Linux, Android,iosなどOSも様々な種類があります。
サーバ用OSとして提供されるものもあります。
Windows ServerやLinuxなどが該当します。サーバー用OS上で各種サーバーソフトウェアが動作します。
こういったサーバーソフトウェアが稼働することで、私たちはアプリを使ったり、Webページにアクセスできたりするのです。

クラウドサービスの普及

前述したクラウドサーバーは今後もっと普及していくとおもわれます。
サーバーを提供するだけでなく、他のソフトウェアを組み合わせてセットで提供することが多くなってきています。
特にAWSは多くの企業で採用されており、これによってインフラエンジニアが担っていたサーバーの準備をアプリケーション開発エンジニア(プログラマ)が簡単に用意することができるようになりました。
インフラとアプリケーションの境目が徐々になくなりつつあります。
AWSから提供されるサービスも多様化しているので、今後も広がっていくかとおもわれます。

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