第17捕虜収容所
明日、日本の劇団「第17捕虜収容所」が開幕します。
劇団スーパー・エキセントリック・シアターの栗原功平さんが旗印となり、日本にいる「劇団員」のみで作品をつくる企画です。
この企画を栗原さんから聞いたのは、多分もう5年くらい前。いや、それ以上前だったか。
まだまだ私も「演劇で面白いこと」を探していた時期だったので、この試みを聞いた瞬間「やられた!」って思いました。
意外と劇団同士の交流ってなくて、それぞれが独自に活動しているんですよ、劇団って。
その劇団を構成している劇団員が集まっちゃうなんて、なんというか、各州の傭兵が集められて、大統領を暗殺せよ、みたいな感じでワクワクしたんです。例えが不穏だな。
だから正直、規模だって、ギャラだって、どうでもよかった。
演劇やっている以上、お金も大事なんだけど、お金じゃないところの幸せを求めていますので、この企画に参加しないと幸せじゃないと思ったんですね。
そう思って、この公演に参加しました。
さて、明日がいよいよ初日なわけですが、今のところの心境をば。
思ったとおり、幸せです。
傭兵が集まってきた感じは確かにありました。
が、みんな武器が違う。
ピストルのやつがいれば、ダイナマイトのやつもいるし、刀みたいなやつもいる。トンファーみたいなやつもいるし、槍みたいなやつもいるです。私の主観です。
そして、なぜ、傭兵を感じるのか。
たぶん、苦労してきたこと、経験してきたことが似ているからです。
パンフレット用に座談会を開いたのですが、私の個人的な理由で、動画にしてもらいました。
(パンフレットにQRコードが載っています)
もともと「劇団員サミット」を開いて、それぞれの劇団の情報共有や、劇団員として楽しいこと、辛いことを共有したかったんです。
今回、とってもいい機会だったので、栗原さんにお願いして、パンフレットの企画にさせていただいたのでした。
(パンフレットぜひ買ってね)
そこで語られる様々な経験に、自分を重ね合わせたのでした。
そんな、武器は違うが生き様が似ている我々が織りなすストリームは、その中にいて心地良さと緊張感が同時に混在します。
これを感じられただけで、いち役者として幸せってなものです。
さて、自分だけが楽しんでもいられない。
お客様の目にどう映るか。
もしかしたら私が感じている世界は、自己満足の世界なのかもしれません。
明日、世界の答えが見えるのが楽しみです。
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