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「自分らしさ」について考えると

思えば生まれて20年、わたしは人の真似ばかりして生きてきた。

髪型、ファッションスタイル、好きなアーティスト、メイクの仕方だってそうだ。ほかの人の真似すれば、それが正解なんだ、他半数の意見に身を任せれば、世間から批判されることなんてないんだ。なんて思ってた。

わたしがこの文章を書くきっかけとなったのは、就活について最近考える場面が多くなってきたからであった。

最近インスタグラムの広告で、某人材派遣会社の適職診断?みたいなナンチャラカンチャラをよく見かける。興味を持ってURLをタップしてみるものの、スクロールしてまた消す。

自分には何も取り柄がないってことを知りたくなかった。

小さい頃、自分はこの世界の主人公なんだと思ってた。ドラマの見過ぎだ。わかっている。

でも、本当に自分は何にでもなれると思ってた。コードブルー観てれば、自分は将来ヘリドクターになろうと思ってたし、相棒観てれば、自分は名推理で有名な刑事になれると思ってた。

最近は、というか、20歳になってからお酒を飲む機会がふえ、同じ年代やアルバイトの先輩と就職についてよく話す。

この前は、私が勤める塾講アルバイトの飲み会があった。もちろん、同世代の先生もいて、話は就活になった時、

「かりんちゃんはどういう系の仕事に就きたいの?」

ある先輩に聞かれた。

「あ〜、広告代理店とかいいな〜って思ってます!」

とっさに放った一言、せめてもの強がりだった。こう言えば、すごい、大手目指してる、エリートじゃん、とか思われるんだろうと思ってた。

なんて馬鹿なんだろう。だって広告代理店は例えばどういう仕事をして、どういう会社が例として挙げられるのかわからないし、自分にはその会社に就けるスキルさえ無いのに。

就活に、人生の選択に正解はない。こっちの方が近道だよ!こっち選んだ方が安全だよ!だってそっちの道には、落とし穴があるから!そんなこと教えてくれる人なんて、当たり前だけど、居ないんだ。

今まで、人の真似ばかりしてきた自分にとってこの選択は難題である。

だから、最近は自分について考えると腹が立つ。

わたしには自分らしさが欠けている

考えるたびに、そう思い知らされるから。

たとえば、野性爆弾のくっきーとか、映画監督のデイビッド・フィンチャーとかってやっぱすごいなって思う。

だって彼らは、そりゃインスパイアされた作品とか人はいるかもしれないけど、確実に自分自身の芸、才能、世界観で評価されているのだから。

就活は、自分自身について考えさせてくれるチャンスって、よく聞くけどわたしは本当にそう思う。

やりたいこと、自分の長所、短所、これを見つける為に、今この自粛期間があると思うことにした。

よし、まずは真似することからやめてみよう。

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