【フィールドワーク記録(9)】小野 篁 出生伝説~東広島市(広島県)
今回もフィールドワーク記録となり、申し訳ありません(汗)
「陰陽道閑話」についても話題をみつけて進めていきたいのですが、特別編として書いた「安倍晴明」特集で結構書いた感もあるので、もうすこし内容を吟味してから「閑話」のほうは進めていきたいと思います。
なお、「閑話」のほうには無料記事もアップする予定なので、また気になたら見ていただければ・・・と、思っております。
さて、今回取り上げるのは小野 篁(おのの たかむら)という人物についてです。平安時代というのは不思議な人物が多いですね、安倍晴明もそうですが、この小野 篁も晴明に並び立つと言っても過言ではない、”尋常ならざる人物”と言えるでしょう。ただ、安倍晴明と比べるならば、晴明は陰陽師にありがちなイメージである”術法の達人”として難題や怪奇を解決していきますが、小野 篁はその卓越した知識力・学力、そしてその知識や学力を基とした篁のキャラ(辛辣なキャラ)・・・まとめていうならば”知恵者”あるいは”キレ者”として、問題をスッキリ解決している話が多い気がします。
後掲する遣唐使を巡る一件、また伝説としてのこる「子子子子子子 子子子子子子」の話や「閻魔大王の書記官」の話などを見ると、彼の強烈なキャラクター、しかしながらその強烈さの後ろ盾が決して”いい加減”なものではなく、しっかりとした知識に基づいている所を見ると、彼は教養を「業」として時にこの世のモノならざるモノをも感嘆せしめている事が解ります。
ともあれ、まずは小野 篁という人物の経歴を簡単に示しておきます。
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