こんにちは。気象予報士の木下和花です。 2024年は8月7日に立秋を迎えましたが、まだまだ暑いですね。 そして毎年この時期になると、戦争と平和について考えさせられます。 戦時中、天気予報がなくなった1941年。真珠湾攻撃以降、天気予報は発表されなくなりました。 天気予報が復活したのは終戦後、1945年。 なぜ天気予報が発表されなくなったのでしょうか? 気象の情報は軍事機密だったからです。 雨が降ると、地面がぬかるんで兵隊が進みにくくなったり、火薬が湿ってしまいます。ガス兵
こんにちは。気象予報士の木下和花です。 連日猛暑が続いているのに蝉は元気ですね。 このように地表付近の気温が上がると、天気予報の現場では、夕立の発生も気になります。夕立を引き起こす雲を積乱雲といいます。 背が高く、白いモクモクした雲で、私は幼稚園の頃「シュークリーム雲」と呼んでいました。とにかくモクモクしています。 積乱雲、横からこの雲の下では、土砂降りの雨や雷、竜巻など、激しい現象の起こるおそれがあります。一方で横から見た積乱雲――山の向こうに見える積乱雲は、夏らしく風
こんにちは。気象予報士の木下和花です。 (自己紹介を除くと)一本目の「天気×〇〇」です。筆が力んでしまいます。 どんな話にしようかと迷ったのですが、私にとって人生の分岐点になった、モンゴルでの経験の一つを書こうと思いました。 2022年・大学3年生のとき、現地の英字新聞社に所属していました。 そのときに「モンゴルの人々はなぜ傘を差さないのか?」というテーマで取材し、紙面の一記事を書きました。 電子版にはなりますが、元記事は以下のリンクにあるので、もしよかったら読んでみてくだ
はじめまして。 気象予報士・防災士の木下和花です。NHK鳥取放送局で毎日、天気を伝えています。 2000年に和歌山で生まれ、京都や大阪、モンゴル、ルーマニアで過ごし、ことし中国地方に上陸しました。休日は自転車と汽車で鳥取探検にいそしんでいます。 さて、noteを始めてみることにしました。 緊張と同時に、言葉を紡いで発信できることがとても楽しみです。 今回は「なぜ」「これから」について簡単にお話しできたら、と思います。 天気と、生活・世界とのつながりを伝えたいはじめに「なぜ