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私とWebデザインの遠回りな出会い

私は、Web・UIデザインなどを勉強中の専門学生(20)です。小学生の頃から高校生まで、絵描きを目指していました。

絵描きを目指していた私がWebデザインに出会った経緯を、過去の思い出と共に綴ろうと思います。

さらっと見ていただけると嬉しいです。


絵を描き始めたのは小学6年生の頃です。小学校のコンクールなどで賞をいくつか取れたことから、自分の絵に自信がつき、いろんな漫画のキャラクターを描いて、友達にあげていました。当時進撃の巨人が流行っていて、私もどハマりしてオリジナルのスピンオフ漫画を描いたりして、みんなに読んでもらっていました。

学年のみんなが私の絵を褒めてくれて、ますます絵に自信がつきました。


中学生になり、美術部に入りました。私が行っていた中学校は、バリバリの体育会系で、運動部第一!という考えの先生ばかりでした。そういった教育から、同じ考えの生徒がほとんどで、美術部などの文化系の部活は運動部から見下されるような校風の中学校でした。(今はわかりませんが)

見下されながらも、私は引退までの約3年間美術部に居続けました。

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↑母が未だに家に飾ってくれている、中学3年生の時に描いた平面構成です。学校では評価されなかったけれど、母がものすごく気に入ってくれました。


中学3年生になり、修学旅行のしおりの表紙の絵を学年全体で描くことになり、私の描いたイラストが先生たちに採用されました。

クラスで、これに決まりました!的なプリントが配られたあと、「このイラスト嫌い!」と言う言葉が教室に響きました。声の主はバスケ部の女の子。運動部が苦手だった私は、怖くなりました。

その後も、同じ子が、「絵が嫌い」などと言っていたのを聞き、私は選ばれたことが心底嫌になりました。その後、「これ描いたの、木下さんやんな?」と他の子が聞いてきたけれど、描いた絵を恥ずかしく思ってしまい、「違う〜笑」と返しました。(結局、完成したしおりには名前が記載されていた。)

小学生のころは褒めちぎられていた自分の絵が、初めて人に否定され、絵って好き嫌いがあるんだ…と知りました。

嫌な気持ちはしたけれど、絵に対する愛は変わることなく、美術系の高校を目指し受験勉強に励みました。当時、自分のイラストを活用する勉強方法を独自に生み出しました笑 自分が勉強した内容を、イラストやあしらいを描き自分なりにわかりやすくノートにまとめたり、ノート投稿アプリでノートの写真を公開したりしていました。他のユーザーからわかりやすいと褒められ、役に立てたことに嬉しさとやりがいを感じ、受験勉強のモチベーションにしていました。

そして無事、第一志望の高校に合格することができました。


高校生になり、幼稚園から大学まで一貫した女子校に外部入学しました。美術コースで、デッサンや模写などを学んでいました。当時は内気だったので、人見知りも相まって友達はいたものの本当の自分を出すことができませんでした。そのうち、仲良くしていた人から嫌がらせを受けるようになりました。そして耐えるうちに鬱状態になってしまい、親に迷惑をかけることにはなりますが、高校2年生の夏にその学校をやめました。

鬱状態を乗り越えたのは、通信高校に通い、新しい友達を作ることができたからです。みんな私より一つ年下の子たちで、でも同級生のように接してくれて、優しく面白い子たちでした。普通に外に出れるようになり、人生で初のアルバイトを始め、色々な人とコミュニケーションをとることで、いつの間にか内気な性格がどこかに行きました。

わんこ系女子
カップル

↑高校生の時に描いてたイラストたちです。下のイラストは妹をモデルに描きました。


高校2年生の3月、自分の将来の仕事や、進路について考えました。通信高校では、何も考えず、ただ好きだからという理由でイラストコースに入りました。イラストレーターになろうかなあと考え、ふと中学生の記憶が蘇りました。たった1人の子に「嫌い!」と言われてショックを受けた私が、もしイラストレーターになれたとして、「嫌い」という意見をネットなどで自分が見える状態で、果たして描き続けられるのか…?という不安を感じました。

でも、小学生の頃からアートに関する仕事に就きたいと思っていたので、何か他にないかと、ものづくりができる仕事を調べ探し始めたのが「デザイン」との出会いです。


高校3年生になり、コース変更をしてデザインコースでデザインを学びました。デザインの基礎を学ぶのではなく、自分の表現したいものをデザインに落とし込むような、アートに近い授業内容でした。デザインってこういうことなんだ〜、絵と似てるんだ〜!と、当時デザインについて何も知らない自分は思っていました。

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↑高校3年生の時に、初めてIllustratorを使ってアイスのデザインをし、エコバッグを作りました。今見ると、なんだか恥ずかしいです。

高校3年生の夏、通信高校の先生に言われて初めて、専門学校のオープンキャンパスに行きました。Webデザインコースの見学をした時、衝撃を受けました。展示されていたのはテーマやコンセプト、ターゲットに合わせて作られたWebサイトやアプリ。アートに近いデザインしかしてこなかった私は、これが「デザイン」なんだ!!!と感動しました。帰って早速、Webデザインについて調べることにしました。

調べていく中で、デザインとは、「人のために」設計されるものなんだと学び、

「自分が作ったもので誰かを喜ばせる。」

という、絵描きを目指していた小学校の頃の自分の夢を、高3にして思い出しました。

小学生の頃、友達のために絵を描いていた私。中学生の頃、勉強に役立つノートづくりをし、公開していた私。「人のためにものづくりをする」ことが、私の本質であり、人生を通してやりたいことだとそこで気づきました。


そして、デザインに対する衝撃や学び、気づきを与えてくれた「Webデザイン」に運命を感じ、専門学校でWebデザインについて学ぶことにしました。今では、中学生の頃にアプリを使うことで感じた幸せとやりがいを、私も自分が携わったサービス・デザインで提供したい!と思えるくらい成長しました。

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↑私のポートフォリオサイトです。今まで作ってきた作品や、私の夢・思いを全て詰め込んでいます。

小学校の頃の自分は誰かのために絵を描いていたけれど、中学生という多感な時期に「嫌い事件」があり、自分の好きなものしか描かなくなって、知らないうちに「人のために描く絵」に対して自信を無くしていったのかなと、思い出しながら書き出していく中で感じました。

でも、嫌な過去だとしても、振り返ることで自分の本質を思い出すことができました。私はさらに、「Webデザイン」と出会うことができました。

絵描きとしてではなくなったけれど、デザイナーとして、「人のためにものづくりをする」という小さな頃の自分の夢を、大人になった今、本質を変えることなく叶えたいと思っています。

以上、私とWebデザインの遠回りな出会いでした。


Webデザインに出会うまでに色々ありすぎたけれど、全部自分に必要だった出来事だったのだと今はポジティブに考えています!笑 長く、そして時々話の逸れる内容だったとは思いますが、読んでくださりありがとうございました。





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