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せとだレモンマラソン🍋完走ならず、されど悔いなし🐔

ゴールした瞬間の四肢の痛みが吹き飛ぶような喜び、そして事実を知った後のなんとも言えない苦味、そのどちらも忘れられない。

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2/23〜26、ZaPASSコーチ養成講座生18名が集う広島県尾道市にいった。そして、2回目の開催となった「せとだレモンマラソン」で、ハーフマラソンに初チャレンジした。

▼前編


結果はこちら。

2時間を切って完走したかに思われたが、幻想だった。

私はなぜ走るのか

私が走り始めたのは、ほぼ1年前の2023/3/4。『BLUE GIANT』というジャズ青春アニメ映画で、サックスを吹く主人公が肺活量強化のためランニングを始めたシーンに感化されたからだった。

それまで、私は人生で5km以上走ったことがなかった。小学校と高校で水泳をやっていたが、本格的にラントレをやった経験はなかった。

そして背が高い割に、1,500m走はやや遅く(6’50くらい)、高校の体育で1度だけ5km走った時に足を痛めた。

「長距離走=とてもつらい」と思う経験ばかりで、長距離とは縁のない人生だと思い込むようになった。


しかし、歳を重ねるにつれ、いろんな趣味・活動をする人と出会うようになった。自分の考え方も柔軟になっていった。

自分の中にあった「これは嫌い/苦手/合わない/意味がない」と思い込んでいた枠が溶けていき、なんでもやってみるようになった。

具体的には、本を読んだり、ピアノを弾いたり、絵を描いたり、瞑想したりするようになった。

ランニングもそのような流れの一部だった。3月から走り始めた2023年は740km走った。150km走った月もあったが、オーバーワークで膝を痛めて2ヶ月まともに走れなくなったので、夏からは月100kmを目標として走るようになった。


レース当日

当日は、朝6:45に起きて、7:50の船に乗った。尾道から瀬戸田まで40分ほど乗船した。

水泳をやっていた経験から、レース前はアドレナリンを出さず、落ち着いて過ごすべきだとわかっていたが、船から見える景色に興奮した。記録は大事だが、それより楽しむことが第一と思い、「ある程度はエネルギーを使ってもいいか」と考えを改めた。

瀬戸田についてから、すぐ受付を済ませたが、レースまで2時間あり、なかなか落ち着かない時間だった。

会場は仲間もいて楽しい雰囲気だが、やや寒く、ずっといるわけにはいかないと感じた。

結局、写真撮影など済ませた後は、会館のイスで仮眠をとり、その後も集合直前までは荷物置き場の体育館で座ってぼーっとしていた。

緊張と寒さにより、2時間で7回くらいトイレに行ったと思う。


レース

レースが始まると、受付まで歩いてきた街道が、応援する人たちで溢れかえる賑やかな道へと変貌していた。人の有無で、ここまで雰囲気が一変するとは。

応援に対し、精一杯応えて走りたかったが、体力面の不安(レースは20.975kmだが11km以上走った経験がないため)があったため、軽めのリアクションに留めた。自分にもっと余裕があればな、と思った。

街道を抜けると、島の外周を走るルートになり、橋を渡って島に至った。

中盤からは、ただただペース配分を気にしながら走るだけだった。途中で同じレースに出場する仲間、エイドでボランティアする仲間と出会った。島の住人も、家や畑の前で応援してくれていて、とても励みになった。

無人のレースと、応援があるレース、比べて想像してみると、気持ち的にもタイム的にもまったく違っただろう。


そして最後の7kmほどは、元の島に戻っての「シーサイドラン」だった。

戻ってくると、スタート・ゴールが近いこともあり、大量の応援を浴びた。4,5人の仲間とハイタッチし、最後の6,7kmに向けて気合が入った。

とはいえ、残り4,5kmになってからはとてもつらかった。走れど走れど、最後の折り返し地点が来ない。島の外周を走っていたので、先のコースがどこまで続くかもわからない。

そして、くると思った2,3km先に最終エイドがあった。エイドには唐揚げがあった。「タイムを重視するなら食べるべきでない」と思ったが、楽しみたかったので、食らいついた。食らいついて、私は折り返した。

前方に誰も走っておらず、折り返してくる人もいないそこは、最後の折り返し地点だと思っていた。私はラスト2,3kmを走り抜け、1'59'57でゴールした。


と思ったが、実は最後の折り返し地点は最終エイドの1km先だった。私は19kmしか走っていなかった。

ゴール直後の苦笑い

ゴールから20分後、すぐ後ろを走っていたはずのうのっちさんが自分より大きく遅れてゴールしたと思ったが、そうではなかった。

ゴール直後、衝撃の事実をうのっちさんから聞き、なんとも言えない気持ちになった。でも、いろんな人に話すうちに「またハーフを走る理由ができた」「唐揚げに夢中だったから仕方ない」と前向きに意味づけすることができた。

また来年、瀬戸田で、今度は走り切って2時間切りを達成したい。


告知

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