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きのねは6年目に突入しました

ご挨拶遅くなりましたが、きのねは今年の9月で5周年を迎え、なんとなんとの6年目に突入しました。2018年のオープン時に今のきのねの姿をどれだけ想像できただろうかと、5年も過ぎるとそんなことを思うことが多いです。

これまで本当にたくさんの作家さんとお仕事をさせていただきました。
中にはもう4年以上応援させていただいている作家さんがいらっしゃり、長くお付き合いをしている作家の姿を思い出すと、きのねにも歴史ができてきたように感じます。きのねではこの5年間、一貫してひとつのジャンルに絞らず、幅広い作風やジャンルを受け入れた発表の場を作ってきましたが、そのおかげか本当にいろんな方が毎年やってきます。出会いあれば別れありですが、繰り返す中できのねらしさというものも滲み出てきたように思います。
一つ印象的なのは、きのねに集う作家は、作品制作という活動そのものよりも前に1つのことに突出した知識を持たれた方が多いです。動物や植物が好きだったり、宇宙・SFが好きだったり、鉄や近代という時代が好きだったり。彼ら彼女らは、作品というアウトプット以前にその膨大な「好き」が語れる人たちであったりします。そして彼ら彼女らにとっては、その「好き」の発信手段の延長線の一画にアートがあるような気がしています。もちろん、きのねに通っていただいている方の特徴の一部のお話ではありますが、こういった作家から聞ける話はいつも楽しなと思って過ごしています。

日々の運営については、開催中の企画対応をしながら、次の準備をしつつ、そんな中で来年など半年以上先の企画も進めたりと、もう5年も経つというのに未だに慣れた気がしていません。もっと首尾良く運びたいと思ってはいるのですが、毎度何かしら個別に生まれる対応ごとに思考が持っていかれているようで、本当に頭を使うべくところにリソースを割けるようにシステマティックにできるところはもっと詰めていった方がいいなと考えています。抱えることが増えれば増えるほど、大事なのは手間を減らす工夫だと痛感しております。それは決して悪いことではなく、たった一つしかない頭と身体を正しく使うために必要不可欠です。

というような課題を感じていた背景もあり、これまでこうしたかたちで作り込んでいなかったことも申し訳ないのですが、企画参加者や、今後きのねでの展示を(レンタルも含めて)ご検討いただいている方に向けて、規約や地図・ロゴデータをまとめたフォルダを一つ設けました。
「これさえ読めば、ひとまず主要なポイントは把握できるだろう」という内容をまとめて入れています。どなたでもアクセスできるGoogleドライブ上のフォルダになります。下記に共有リンクを貼っておきますので、気になる方はぜひご覧くださいませ。

https://drive.google.com/drive/folders/1XKnngU7kYpkYoB-jutsE30HuY8pIv3Y8?usp=drive_link


今後の予定と、主な運営変更のご案内もしておこうと思います。
きのねは、移転して早くも1年が経過しようとしています。
今の状態にも慣れてきたところで、新たに空間を更新してみたいと考えています。今回は、かつて移転前にあった大量の本をまたきのねに設置したいと検討しています。場所はきのね2階。階段を上がった先のところを本棚にして、誰でもゆっくり閲覧できるようにと考えています。
移転してから場所が確保できないと思い断念していましたが、2024年上半期中には本棚と少し座って読めるスペースを設けてみたいと思っております。
それに伴い、展示に使える空間にも影響が出てきますので、レンタルも含めた展示使用範囲とレンタル代の再検討も必要です。
こちらはまた順次ご案内していこうと思います。

そして、営業時間も少し変更いたします。
現在、13時—20時で運営しておりますが、今後のスケジューリングや、作家さんへの連絡など、ギャラリーを開ける裏での作業量も多くなってきました。営業中はなかなか集中してデスクワークができておらず、連絡が遅くなってしまうことも多々あり、ご迷惑をかけております。
長期的視点で、こちらの日々の負担減も図っていかねばという課題も並行して抱えているところ、少しでも解消できればと思い、営業時間を14時—20時に変更していきます。
すでに13時スタートで進めている企画はそのままに、今後の展示スケジュールではすべて14時スタート(レンタルも反映)となります。
在廊される作家の方にとっても、現在の営業時間である7時間を通しでの在廊は相当な体力消耗であるとも思っておりますので、1時間分の負担軽減と捉えていただけると幸いです。

長くなりましたが、きのねはこの1年という節目の中で、企画の内容やお世話になっている作家さんたちのレベルアップを目に見えるかたちでしっかりと感じているつもりです。
だからこそ、4年目より5年目、そしてこれからの6年目と、皆様に楽しみにしていただけるようなギャラリーでありたい。
ギャラリー内の企画充実と共に、引き続き店外展示企画など、作家の活躍の場を検討し、増やしていきたいと思っています。それぞれは小規模であったとしても、「直に観る」ということを、誰にもシェアできないそれぞれの唯一の体験として、このインターネット社会だからこそ大切にして運営したいと考えております。

6年目!
いろいろ計画しておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!

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