【個人でも団体でもOK】児童虐待など社会福祉の問題で議員に動いてもらう方法
私達が「児童虐待や児相関連の法改正」「里親問題の法改正」を政治家に期待するなら、少なくとも政権与党、超党派、議連などに対して、タイミングや順序を踏まえた上で、相応のロビー活動が必要です。
政治家に働きかける「ロビー活動」は、まだ日本では馴染みが薄く、多くの人は「利権活動でしょ」と思われるかもしれませんが、明智カイト氏著「ロビイング入門」でも紹介されている通り、「社会的弱者のための政策」にはロビー活動は不可欠なのです。
本気で社会を変えるなら、ロビー活動をやるべきですが、もっとハードルの低い方法から始めてもよいでしょう。
その一つが、「要望書」などによる議員への働きかけです。
議員への訴えは「基本的に読まれない」という前提で
では、議員へ要望書を出せば100%読んでくれるのでしょうか。答えはノーです。私たちが日々大量のDMやチラシを「見ずに捨てる」のと同じ様に、議員の元へも毎日「市民からの手紙」が届きます。残念ながら、議員がそれらに全て目を通すことはなく、基本的には、秘書が目を通して、「先生本人まで上げる必要なし」と処理されて終わりです。
「こんなことがあって可哀想なんです!」といった情に訴える書き方や、「ネットのこの情報を見てください!」といった内容では、議員の目に触れることさえ叶わない可能性が高いことを覚えておいてください。
文書のポイントは簡潔に
議員に読んでもらうための文書の書き方ですが、特殊なルールがある訳ではなく、「相手は忙しい」という事を考えれば、おのずと分かってくるかと思います。上司へ出す提案書などの書き方と基本的には変わらないはずです。
例えば「○○制度における△△の改善を求める要望書」など、パッと見て書類の概要が理解できるように「タイトルに要望の内容を含める」ことです。
そして、要望内容の詳細には、「何とかしてください」といった抽象的な内容ではなく、「この制度のこの部分の改正を求めます」「○○の義務化を求めます」などと、可能な限り具体的に書くことです。また、要望書の宛先人が、その問題を解決する権限を持っているかどうかも事前に調べておくとよいでしょう。
※参考URL:相手に響く要望書の書き方5つのテクニック
https://bizfaq.jp/youbousho-kakikata/
議員は、たとえ福祉関連政策に注力したくても、選挙での票にならなければ元も子もないので、組織票をくれる企業や経済団体寄りの政策を優先して掲げざるを得ないのが実情です。
したがって、無名の個人がどれだけ「こんなに酷い事が起こっています!何とかしてください!」と、事例を元に何かを訴えても、忙しい議員はそれを読む暇がないし、大抵の場合は「秘書の選別リスト」入りし、議員本人の目に触れることなく終わるケースが多いのです。
冒頭で自分たちが「票」であることを意識してもらう
では、出したメール(又は手紙、要望書など)が、忙しい議員本人の目に触れるためには、「無視できない存在」であることを文書の冒頭でアピールする必要があります。
最も簡単な方法は「私たちは票になる」という主張です。誤解しないでほしいのは、必ずしも大勢のメンバーを抱える団体である必要はないということです。「私たちは、10人程の市民団体で、○○の問題に取り組む政治家を支援しています」でも十分でしょう。
国政選挙に比べて、ただでさえ投票率の低い地方選挙を戦う地方議員にとって、1票につながる市民からの要望書は、無視できないはずです。
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