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先週のkinologue【12/18-24】

今週はクリスマスイブのうちに書けるといいなぁと思っていたが、夢のまた夢。結局、安定の火曜更新。クリスマス前に送る約束をしていた報告書を作成しているうちに、いつの間にか寝落ちして椅子からずり落ちてびっくり。そんなメリークリスマス🎄共にこの10年を歩んでくれたデザイナーさんに頂いたクリスマスカードがキラキラまぶしい。

ノルディック・シネマ・ワンダーランドが24日に無事終了。この3週間、長かったような、短かったような。ショーウィンドウの中でアイロンかけてたのがはるか昔のよう、、、ということはやはり色々濃ゆい3週間だったのだろう。先週のイベントは『365日のシンプルライフ』のダイアローグ・ワークショップと『YARN』のアフタートークのみで比較的緩め。ゼミと非常勤が年内最終でバタバタだったから有難かった。10年近く前の映画のワークショップにどれくらい来て頂けるかなと思っていたら、ご近所の方よりも遠方からいらした方が多くて驚いた。感想をシェアしてから「(ペトリが言っていた)モノが多すぎると幸せになれない」についてどう思うか?モノに対する悩みについてグループでダイアローグ。それぞれの話の中から「モノとの距離感」が少しずつ見えてきて面白かった。

8人にご参加いただいた。終わってからもおしゃべりが続いていた

17日に明日館でファイナル上映会を行なった『YARN 人生を彩る糸』が、ついに関東圏での最終上映となった。ファイナル上映会のアフタートークで、一番最初に糸について色々教えてくれたご近所の薄井さんにも最後に出ていただいた。鵠沼アートフェスのキックオフイベントが、シネコヤでの最初の上映だったと思うと感慨深い。「編み物の映画だと思っていたら、想像をはるかに超えてました!」なんて感想を聞くと、これが最後なのがホント惜しまれる。また新たな映画との出会いで、この寂しさを埋めていかねばね。

ライブラリーの入口に「YARN」のタペストリー?も登場

「10周年記念で北欧映画祭、やりましょうよ〜」というシネコヤ竹中さんからの思いがけないお誘いが現実のものとなり、そこに同じ商店街のFigueさんが加わって、それぞれの持ち場で出来ることを結集した3週間。地元での開催はこんなに安心感があるのかと初めて知り、たくさんの出会いと再会があって、プライスレスな喜びに満ちていた。ありがとうございました!

最終日に3人で記念撮影。Figueの紘子さんとお揃いの北欧の冬対策ダウン。

年内最後の非常勤後、切り替えの1本に選んだのは、この日が劇場最終上映の『マエストロ』。音楽が素晴らしいはずだから、Netflixで見たくないなぁと思っていたので間に合って良かった。私みたいにバーンスタインに関する知識がない人には、彼の表の歴史を知りたくなったが、ブラッドリー・クーパー監督が描きたかったのは、彼の妻との唯一無二の関係。ご贔屓な女優、キャリー・マリガンが本当に素晴らしく、「こういう人だとわかってはいるけれど・・・」の表情が切ない。演奏シーンが思ったより少ないかったが、唯一フルで楽しめる教会での圧巻の演奏シーンは袖に戻って妻にキスするところも含めてブラッドリー・クーパーの上手さを堪能。こんなに感情の起伏が激しい役を演じながら演出するって、どういう現場なのだろうか。
昔、新宿文化シネマだった時には来たことがあったと思うけど、劇場が大きくてびっくり。300席以上あるミニシアターは本当に珍しい。なくならないで欲しいなぁ。そして噂には聞いていたが、ポスタービジュアルが酷い。美しいシーンが多い映画なのに残念すぎる。配信会社が作品愛のあるポスタービジュアルをつくる日は来るのだろうか。

どこのおじいさん?って感じ。副題の音楽も愛も感じないポスターは逆にすごい。


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