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今週のkinologue【9/6-12】

ボケッとしていたつもりもないが、あっという間に終わった8月のしわ寄せが一気に来た今週。2018年まで、9月はいつもフィンランドへの旅にウキウキしていたが、もう3年行っていない。涙。コロナ禍前、2019年の今日は『サウナのあるところ』監督たちご一行を連れて、テルマー湯へ。テレビがある日本のサウナに大興奮していたのが懐かしい。

今週も色々あった『〈主婦〉の学校』。やっと来週のアイスランドとのオンライン取材日程が決まり、通訳さんも確保(英語の通訳さんが久しぶりすぎる!)。少し間があいてしまったイメージフォーラムさんとの配信番組第4回の収録も終了し、来週には配信開始となる。今回はいつになく緊張した〜。タイアップも具体的に動いてきて、公開が始まってからのことも進めなくてはいけなくなった。公開日の10月16日、感染状況はどうなっているのだろう?緊急事態宣言は解除されているのか?考えても仕方ない不安要素がいっぱいだ。公開まで1ヶ月ちょっと、諸々追い込み時期なのは間違いない。

今月終わりから始まる非常勤の後期授業がついにオンラインに。始まる頃にはワクチン2回接種も終わるし、万全な体勢でグループワークしまくりだ!と意気込んでいたところを、ちーん。前期の終わりに「後期は映画メインのワークショップをやりまーす!」と学生に宣言したので、それを変える気はないが、オンライン環境もそれぞれの学生に対して、どうやって実現させるか、仕事中も入浴中も寝る直前もずっと考えている。前期の授業の中で「大学在学中はフィルターバブルの中で生きていきたいか?」という問いを投げかけたとき、きっと半数くらいはそうだろうなと踏んでいたところ、3/4の学生が「学生だからこそ、自分が知らない世界に触れたい」と答えて驚いた。そう、数十年前の私と変わらないのだ。しかし、バイトしてお金を貯めては海外に行きまくっていた私の学生時代と違い、コロナ禍の学生は海外どころか、サークル活動も出来ず、新しい人と知り合う機会さえ奪われている。そんな彼らに、週1回90分という時間を共有する大人として、一体何ができるのか。私が彼らに見せられる「新しい世界」は映画の中にあるはずだ。これまでkinologueでやってきたワークショップの経験を生かし、少しでも彼らが新しい世界の扉を開くきっかけになることを目指してやるしかない。

珍しく月下美人が4つ一緒に蕾をつけた。ある晩、色んな方向を向いて3つ咲いたが、1つだけ出遅れて次の晩に咲いた。色んなことに手をつけて進めているけれど、「学生としての自分」が出遅れていることを暗示しているように見えて仕方ない9月。まぁ、花が咲けば、まだいいけれど。

月下美人


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