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今週のkinologue【4/18-24】

「気温差にやられますよね〜」という会話から始まることの多かった今週、新しく所属するゼミと非常勤授業が本格的に始まり、新年度になったのを実感。先週から告知を始めた『〈主婦〉の学校』のシネマ映画.comでの先行独占配信が、22日より始まった。これに合わせて、映画.comで特集ページが組まれ、ざっくばらんな編集部の語り合いが面白い。配信や自主上映など動きがあるものの、新たな紹介が出にくいこのタイミングで、内容についてしっかり語られた記事が出たのは有難かった。

そして、もうひとつ今週告知が始まったのが、福島・猪苗代にある「はじまりの美術館」での上映ワークショップ。今年に入ってから突然、上映会ご相談の連絡があった「はじまりの美術館」。先方は当然知らなかったが、実は以前伺ったことがあった。そのときは2月で吹雪の中だったが、木のぬくもりが感じられてcozyで素敵なところだなぁという印象だった。5年ちょっとが経ち、まさかそこから上映会とkinologueのワークショップの依頼がくるとは。それも『サウナのあるところ』と『〈主婦〉の学校』の2本。不思議な縁に嬉しくなって、連れて行ってくれた友人にもすぐに連絡した。今回は、開催中の「日常をととのえる」企画展(TOP画像にしたポスターがまた素敵!)関連の「ととのえる」シリーズ・イベントのひとつ、「映画で感性をととのえる」を担っている。コロナ前の2019年公開だった『サウナのあるところ』はワークショップも色々やってきたが、上映も含めて久しぶり。『〈主婦〉の学校』にいたっては、初めてのワークショップとなる。5/14(土)と15(日)なので、連休が明けたらあっという間にやってくるが、今から楽しみでならない。じっくりダイアローグ・テーマを考えている。新緑が美しい会津を楽しみながら、ご興味ある方はぜひご参加ください。

この週末は、とにかく内職に追われていた。シールを貼ったり、折ったり、紙を裁断したり、梱包したり、、、何のための作業なのかは次回改めて。
手先が器用じゃないので、1人でやるのは苦行でしかないのだが、支えになってくれたのが「スパークス」。彼らのことは全く知らなかったが、『アネット』を観るなら、その前に観た方がいいよというアドバイスのもと、今週観に行った『スパークス・ブラザーズ』にドハマリした。最近は滅多に音楽を聴かなくなったのだが、先週行われたばかりのロンドンやパリでのライブがYouTubeにフルでアップされていたのをヘビロテ。パリではMCをほぼフランス語でやっていたラッセルに驚く。"No.1 song in Heaven" でのロンの踊りも健在。1945年と48年生まれということは、2人共かるーくOVER 70。やりたいことを貫き続けて50年。ワークアウトを欠かさず、アルコールやドラッグに溺れることもなかった日々の積み重ねの賜物だろう。ラッセルの家に自分たちのスタジオを構え(広くない)、毎日決まった時間に「通勤」するロン。ファルセットも全く衰えていないラッセルは、そこで作業ができるエンジニアにもなってしまったらしい。彼らのファンだったエドガー・ライト監督は、自分のtwitterを彼らがフォローしていることに気づいてDMを送ったことからつながったという。SNSのアカウント管理も含め、OVER 70になっても何でも自分たちでやる姿勢には勇気づけられる。やりたいことを続けていくために必要なことは惜しまずやる。カッコいいなぁ。どんどん音楽性を変えていくさまはボブ・ディランに似ていると思ったけど、タイプが全く違った。『アメリカン・ユートピア』で観たデイヴィッド・バーンもそうだったが、いくつになっても自分をマネージメント(コントロールではない)できている人がカッコよく映るのが、イマという時代なのだろう。来週前半までキツい作業が続くが、スパークスのおかげで頑張れる気がする。

確かにこれを観ると、映画好きな兄弟を想って『アネット』も観なきゃ!と思う


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