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今週のkinologue【10/18-24】

先週末から上映が始まった『〈主婦〉の学校』。モーニング&レイト+夜19時の回の上映に「なんでこういう映画が昼間にやってないの?」というツッコミ、もう許してください。涙。今週から始まった千葉や30日から始まる横浜は午後の回もあるので、午前中が無理な首都圏の方はぜひそちらに!
ということで、イメージフォーラムに来る方の殆どは朝の回に集中しており、観に来た知り合いから「結構お客さん入ってましたね」という反応(そりゃそうだろうよ)と共に聞くのは「男性が意外といましたね」。そう、引き続き男性の方も意外と観にいらしているのですー。この嬉しい想定外はポテンシャルがあるので、これから色々と掘っていこうかと。

今週は18日と24日にイベントを実施。まさに「男性にこそ、この映画を!」というポテンシャルを感じる出来事がありました。
18日は第一人者の野口光さんを講師に「はじめての、俺の、わたしのダーニング」という日本版「主婦の学校」開講講座をイメージフォーラム3階・寺山修司にて開催。もっと色んな講座をバシバシやりたかった、、、というのが、この映画の宣伝の中で出来なかった大きなことのひとつ。しかし、まったく諦めていないので、引き続き色んな形で計画していくつもり。
そんな中、この講座を実現できたのは、野口さんが「やりましょうよ!大丈夫!」と言ってくれたから。ひとり配給は何でも自分1人で決めないといけないから、躊躇することも多い。そういう時に誰かが背中を押してくれると本当にありがたいのだ。少人数開催ということもあって、告知して数時間後には定員が埋まったが、やはり申込者全員「わたしのダーニング」。つまり全員女性だった。月曜の午後にダーニングを学びに男性がやってくる世の中になったら日本も変わったなぁと思うのだが、仕方ない。しかし「俺のダーニング」が1人いることは前から決まっていた。初めてこの映画の話を持ちかけた時から、開講講座計画の一つのダーニング講座に興味津々で「やりたい!」と言ったのが、配信番組でもおなじみのイメージフォーラムの山下さん。それを真に受けて講座を開くことにしたので、当然ながら参加してもらうことに。これまで相当な数のダーニング講座を実施されている野口さんでも男性は200人に1人というから、なんと貴重な!「不器用ですが、やる気はあります」とお気に入りのシャツと革ジャンを持って来て参加。

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はじめは、子どもの時の家庭科のトラウマから「玉結び」にも躊躇したという山下さんも、手を動かしていくうちに段々と面白くなってきたそう。やること自体は意外と難しくないことがわかると手が進み、形になる=また着られるようになると嬉しい。それがダーニングの魅力。そこにハマった山下さんが、当日の夜にビールを飲みながら家でもう1着も仕上げ、ダーニングマッシュルームもお買い上げとは、想定外の出来事。まさに『〈主婦〉の学校』効果!『YARN〜』の時にはイメージフォーラムにたくさんの編み手さんが集まり、劇場が編み包まれていくことに奇跡を感じたが、これもまたひとつの奇跡のよう。奇跡を生む場・寺山修司とでもいおうか。
「わたしのダーニング」の皆さんも美しく仕上げられて(映画のSNSにアップしました)、やはりみんなで手を動かす時間は素晴らしいなと改めて。
そして、この楽しい時間は、実はこれだけでは終わらない!たぶんこんなバカなことを考える配給会社はないだろうな。笑。それについては次週に。

10月24日はアイスランド🇮🇸にとって大事な「女性の休日」。ジェンダー平等にむけての最初の一歩となった、1975年に全女性の90%が家事や仕事を休んで参加したデモを記念する日だ。毎年この日には女性に限らず、男性も子どもたちも広場に集まって参加するそう。そこで、2018年のデモに参加したというアイスランド在住の小倉悠加さんにその時のお話や、先月「主婦の学校」を訪問した時のこと、そして小倉さんならではの映画音楽や驚きのエピソードを披露していただいた収録映像を本編の後に上映した。下記が、さらに深堀できる小倉さんのブログ👇

小倉さんの話が面白かったのはもちろん、映画を観た後に現地からの話が聞けるというのは好評だった。何度も録り直しをしたので、収録もそれなりに大変だが、相手と時差があるときはやはり収録が安心。来週末は横浜で久しぶりのリアルなトークイベントを上映後に開催予定。オンラインばかりだったので、楽しみ♪

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上映とトークを観に来てくれた友人に誘われ、ずっと行きたかった外苑前のカフェへ。彼女が買った『365日のシンプルライフ』DVDブックをここに預けていて、店のご主人たちがそれを興味がありそうな常連さんに貸し出している。そして観た人が感想を書いているノートを見せて貰った。ノートに書くという行為がそうさせるのか、ネットに上がっている感想とは味わいが違っていた。こういう映画の記憶・記録のされ方は面白い。映画好きな主人がやっている近所のカフェにもオススメしてみようかな。
映画が公開され、一人歩きをし始めた姿を見ながら、次の準備も始めた今週。学生や講師の自分にもギアチェンジして少しずつ力を入れねばね。こうしているうちにあっという間に今年も終わりそう。

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