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今週のkinologue【2/12-18】

早くも梅が満開になり、確定申告も始まった。季節も時間もどんどん流れていっている。ベルリン国際映画祭、業界的にはEFMというマーケットも始まった。SNSのタイムラインはベルリン報告がいっぱい。つい心が揺れてしまうが、ここは自分の足元を見つめねばね。
鵠沼アートフェスもいよいよ来週末に迫ってきた。YARNの座布団はオレンジ色のコーヒー屋さんの屋外ベンチを彩っておりました。

久しぶりの虎ノ門。新虎通りはこんなことになっていた。

次回連載のために、初めて書き手としてマスコミ試写へ。ここ数年、配給作品でマスコミ試写をやっておらず、1人で行くと緊張するので、仲良しのライターさんを誘って行く怖気づきっぷり。諸々の事前学習を済ませてからの万全な試写。なるほどなぁ。終わってからライターさんとあーだこーだと話し合い、書けないことはないと結論づけた。その日のうちにパブ会社からフォローの連絡あり。ちゃんとしてるなぁ。あと1本追加するか、これ1本でいくか、悩むところ。締め切りがメチャ忙しいときに被っているので、これも早く進めておかねばならない。友人に言われて知ったが、1億越えの大ヒット上映中『枯れ葉』のパブリシティボードに連載記事が貼られているとか、恥ずかしすぎる。お世話になっている劇場さんにも気づかれてしまっただろうか。1本だとこういうことになるなら、2本にしとくか、、、弱すぎる。

絶妙なカットが持ちやすく、サイズもかわいいまな板、そしてまな板置きも美しすぎる

松屋の手仕事直売所で出会ってから、色々ご縁があってファンになったヨシタ手工業デザイン室が、なんと地元にやってきた。2年前に買ったジャムのスプーンは毎日愛用している。とりやすいだけでなく、テーブルに置いた姿が美しいのだ。今回は展示・販売だけでなく、ヨシタさんのトークがあって、初めてヨシタさんが生み出すものの真髄を知った。柳宗理の事務所を独立してから手がけたラウンドバーシリーズの話(鋳型をつくらないで、出会った材が持っているものを生かしてデザインし、小ロットで始めてみたこと)や美濃焼の産地に協力して要らなくなった陶器を粉砕して土にしたものからボールとふたをつくったこと(エコ視点で食品の保存やスタックを考えたデザイン)など、デザインするだけでなく流通や販売まで手掛けるヨシタさんらしい話がとても興味深かった。数年前、母が欲しがっていたあたりの柔らかい爪切りに偶然出会ったように、今回もずっと欲しかったペティナイフに出会ってしまった。まだ買ってないけれど、来週中には迎えに行く予定。

柚木沙弥郎さん、小澤征爾さん、と最近立て続けに亡くなるなぁと思っていたら、昨日は叶井さんの訃報。試写で会った人は激ヤセしてたよと言っていたが、癌だと知ったのは昨年公表されてから。ミニシアターに元気があった頃の飲み会や恵比寿駅で出勤前に声をかけられたりするくらいだったけど、一つ上の世代の先輩たちの中ではやはり愛されキャラだった。映画配給会社が舞台の月9のモデルになったり、ある意味、独立系映画のイイ時代の体現者。対談本を出して、映画祭をやって、最期まで叶井さんらしかった。R.I.P.

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