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今週のkinologue【8/21-27】

久しぶりの「今週の」kinologue。今日は横須賀美術館でのムーミン野外上映に行く予定だったのが行けなくなり、珍しく「何もしない」お休みモード。ま、たまにはいっか。と言っているうちに夏休みが終わっていく。
庭園美術館の「フィンランド・グラスアート」展へ。富山でも見ている展示だが、天井が高いオープンな空間だった富山の会場とは全く印象が異なった。一つ一つの部屋の天井や壁紙、デコラティブな什器、窓から見える樹々の借景まで、それぞれの作品と調和して美しかった。写真ではなかなか伝わらない。外は一時的な雷雨。こんな時はクラシカルな器でケーキを頂く。

きっと晴れている日は、異なる光がガラスを映すのが想像できる

やっと観た『バービー』。平日の夕方、郊外のシネコンは女子高生っぽいグループや大学生くらいの男子3人組、男女の大人数グループなどでいっぱいでちょっと驚く。マーゴット・ロビー演じるいわゆる定番バービーの人形は子供の頃に持っていたことを思い出したが、その後のバービーの多様性展開は知らなかった。ディズニーのアニメと同じく、アメリカの子ども向けコンテンツの目の配り方はすごい。日本のリカちゃんは定番の枠から外れることなく終わったに違いない(私は亜流好きでハルミちゃん派だったけど)。このバービーの多様性を体感していることが、この映画を楽しめる一歩な気がする。もちろん想像はできるのだけど、知らないとそちらに引っ張られる。女性が輝きハッピーなバービーの世界は、人間界に良い影響を与えているとバービーは思っていたが、現実は違った。マッチョな人間界を知って目覚めるケン。なんでケンがオーバー40のライアン・ゴズリング?と思っていたが、大活躍!死ぬほど笑かして貰った。全体的にアイロニカルでセンスたっぷりなのはさすがのグレタ・ガーウィグ。フェミ過ぎて引く!的な感想も日本では多いようだが「本来の自分を取り戻す」がテーマなのだから、フェミだけではないはず。ラスト近くのバービーが考案者の老婦人に語りかけられるシーンで女子高生たちのすすり泣きが聞こえてきて驚く。あ、ここ泣くシーンなのか。それに気を取られて何かを聞き逃したのか、バービーが人間になって考案者の名を名乗り、婦人科に行くラストに???バービーって人間になりたかったの?イマイチ納得できてないので、誰かと話したい。帰りのエレベーターで一緒だった男子3人組は、SNSで感想を調べて「皮肉な意識高い系映画か、なるほどね」と一言。ま、観に来ただけエライけどね。

世界中で大ヒット中なのに日本では、、、はバーベンハイマーのせいだけではない。

数ヶ月ぶりにトランスビューの封入大会へ。前回ご一緒した方や初めての方、昔お世話になったことがある編集者など今回も色々。偶然にも先週「本日売れた本」に「マイヤ・イソラと旅する手帖」をアップしていた書店の方にもお会いできた。サイズが良いと言われる。同じく4冊ニッチな本を出しているという方の「4刷りが出来上がりました!」と、既に1万部超えている発言にビビる。ひとり出版社も夢があるんだなぁ。。。

相変わらず素晴らしい夜食。ゴーヤとピンクグレープフルーツとエビのサラダ、最高!


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