自動車用アンテナ自作

車のラジオアンテナを自作し、大幅な受信性能向上を得られたので、御紹介します。

現用「ユーロアンテナ」

現用アンテナで大津市にて自動サーチ。
NHK大阪第一、第二、KBS京都本局。

自作アンテナを大津市にて自動サーチ。
ラジオ関西、NHK大阪第一、第二、NHK名古屋第一、第二、NHK滋賀第一、ABC、CBC、KBS京都本局、MBS、KBS滋賀、四国放送、OBC、東海ラジオ、岐阜放送。

日中は在阪局一式と在名局一式。
山を越えて京都盆地に入ると、所により、岐阜放送に代わって和歌山放送。以上が「聞こえる」ではなく、オートサーチで引っかかるレベルで実用になり、かなりの感度上昇を得ています。

材料と作り方。

■釣具店「ぶんぶん」の磯用竿先
1.1m、一番太い物が外径1.8-5.4mm。カーボン製。1900円。
■4mm5mm変換ネジ
M5の穴があるロングナットの反対側にM4雄ネジ。八幡ねじ製、300円。

M4雄ネジにカーボングリスを塗る。
カーボン竿先をM4雄に被せる。
外からエポキシを盛って固定。
ガラスクロスを巻いてさらにエポキシを盛る。
ルーフアンテナ端子にねじ込んで使用。

皆さん御存知のとおり。
自動車アンテナは、FM放送においては1/4λ、中波放送においては非同調のホイップになります。

たまたま竿先が1.1mでしたので、1/4λだと68MHz用になっちゃう。
中波性能を追求なら1.1mのままで。
FM性能を重視でしたら80-90cm程度にカーボンをカットして使う。
アンテナ長は、300÷周波数×1/4×0.95で出ます。
たとえば、一番狙うのが滋賀FMなら、300÷77×1/4×0.95で0.925m。ネジが4cmほどあるのでカーボンは88cm。
αステーションなら、300÷89.4×1/4×0.95で0.797m。カーボンは76cmに切れば良い。

切れっぱしでショート版のアンテナを作って、2本づかいにしても良いですね。
その際、不足した長さの分だけ水道管に銅線を巻いて、M5台座とカーボンの間にコイルを入れる形が良いでしょう。

簡単な作業でしたが、中波帯の利得の増え方は「国内DXマシン」と呼べるレベルで痛快でした。お試しあれ。

追記
1431KHz。
大津市内では岐阜放送。
国道1号を西進して山科盆地に入ると混信。
火葬場を越えて京都盆地に入ると和歌山放送。
そのまま五条通を市民病院前まで和歌山放送。
市民病院以西は岐阜放送が盛り返し、桂川の橋上のみ和歌山放送が強力。

つまり、大津から京都へ西へ走ると。
山越え直後、背後東側に山がある地点では岐阜放送が抑えられて和歌山放送が優勢。
京都市内でも特に南方が開けた地点では和歌山放送の電波が強くなる。
盆地内の西側まで走ると、東の山が相対的に低くなり、距離の近い岐阜放送が優位に立つ。

盆地東側の山との距離、盆地南出口との角度、などが影響し鴨川ー堀川あたりが和歌山優位になる。
1431KHzを点けながら走ると京都盆地の形状が分かって面白いです。
普通に番組を楽しめるレベルで聞こえるものの、わずか数kmで勝ち負けが逆転する。


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