L700Sのマフラー

数年来のパテ修理の末に、タイコの根本から折れた。

継げないかと思い、ホムセンを探したら、水道ホース用のジョイント、32mm径が、少々長いが中子に良さそうだ。

中古品購入も検討し、漁ってみた。
L700S型のマフラーは奇妙な造りをしているが、中古品市場を検索して理由が分かった。

                ==                                                                                     球形フランジ
出口==//        \\==フランジ|タイコ=======膨張管========O2センサ穴//

エキマニ一体式の触媒にバンパー裏で接続された後、後輪前のタイコ(消音器)まで一本物になっている。
後輪裏でタイコにネジ留めされるテールパイプは、リアサスを上方へ迂回した後、バンパーから外に出る。
全体が2分割で、前から消音器まで一体、最後に見えるパイプが別部品。

「L700S マフラー」で検索すると、新品・中古、多様な商品が出てくるが、ほとんどがテールパイプだ。
なるほど、エキマニ~排気管~タイコはイジらせず、ドレスアップしたい方々は、テールパイプだけ交換して、少しだけ音や抜けを楽しめという造りか。
軽自動車専業の会社だけあって「連中」の使い方を解っておるw
だから交換マフラーといっても、実態は「マフラーカッターの長い奴」に過ぎないのだ。

テールパイプが「マフラー」に昇格したのなら、消音器を含むマフラー前・中央部は何と呼ぶのか?
「フロントマフラー」「センターパイプ」様々な俗称で呼ばれていた。

ところが、間の悪いことに……
L700Sのマフラー(交換テールパイプ)には、さる英車を模した「センター出し」が多く、「センターマフラー」の通称で数多く流通している。
消音器を含むマフラー前・中央部を検索すると、車体中央から筒を覗かせるドレスアップ部品が多数、引っかかってくる。とても面倒www

2024年7月時点で、検索し判明したL700Sの排気管事情は次の通り。

■D-SPORTやFGKのステンレス排気管一式が7-9万円。中古4-5万
(3分割式で、本来の位置と出口間際に小型消音器を備えるが、音は大きい)
■ブーム時のスポーツ部品や自作の直管
(出口間際のみ小型消音器)
■大栄またはHST製のノーマル形状マフラーが1.7-2.5万
(テールパイプを含まず)
■ノーマル中古マフラーが0.5-1.8万
(送料に注意)
■その他、各社から様々な形状のテールパイプが市販されている。

■ターボ用とNA用は、若干の違いで取付位置に差がない。
■ターボ用とNA用は、テール径が違い、軽いドレスアップで交換される。
■L700ミラ、L900ムーヴ、L750ネイキッド、L800オプティは互換。
■4気筒エンジン、四輪駆動用は別部品。

同時代の3気筒車が互換、金のない若者連中が交換するのはテールのみ、非常によく考えられた設計だ。

タイコ前で折れて少しの距離、爆音・直管状態で走ることを余儀なくされた。
まず、力が出ない。
音は、さすがに小排気量のため、折れて直管でも、イジッた車程度だ。
(これなら二輪のスパトラでも良いのではないかと考えw、UPガレージを漁ってみたが今時は車種ごとの専用品ばかりだった。貧しい若者はお上品になった)

スポーツ部品のテールパイプは、出口手前に太くなった部分が設けられ「砲弾型」と呼ばれているが、あれは消音なんだろうか? むしろ音を増幅しているのかもしれない。
出口が100mm径になった物でも、その中央に30mmぐらいのパイプが来ているだけで、メガホン効果を得ているように見える。

エンジン自体の排気音がそう大きくなく、マフラーメーカーが出口を工夫して音を得ているのであれば、錆びないステンレスのスポーツマフラーを買って、自分で消音したらどうだろう?と考えた。

マフラーの消音にステンレスたわしを用いた人のリポート、ネットで読んでみた。
排気熱で溶解、固着が見られたとのこと。
耐熱性のあるSU304と違って、ニッケルを含まないSU430では、まず熱でクロムが飛んで、残った鉄が燃えて解けたのだろうSU304で追試したいと書かれていた。ステンレスも奥が深いな。

※スチールウールは燃えやすくライター程度でも着火できるので絶対に使ってはいけない。

以上が、この1日で検索調査した結果です。
■32mmの園芸ホース接手を中子に接着修理するか
■ネット通販で純正型社外品を購入して交換するか
■スポーツ部品を買ってSU304たわしで消音するか
どれにするかは今後のナリユキで。


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