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行ってきました

「あさきゆめみし」×「日出処の天子」展
大和和紀・山岸涼子 札幌同期二人展

に、行ってきました!

この展覧会は2024年3月に札幌で開催されたもの。巡回は予定無しとのことです。なんともったいない!
ともあれ、行ってきたので忘れないうちに書いておきます。

大和和紀先生は源氏物語をマンガ化した「あさきゆめみし」だけでなく、「はいからさんが通る」などで有名です。
山岸凉子先生は「日出処の天子」で知られていますが、わたしにとっては「アラベスク」(第1部、第2部)の作者ですねえ。
こうした有名作品がたくさんある大御所お二人ですが、今回の展覧会は「あさきゆめみし」と「日出処の天子」だけをクローズアップしたもの。他の作品展示はありません。

会場は東1丁目劇場施設という、以前、劇団四季が「北海道四季劇場」として使っていた場所。
休みを取って平日の午前中に出かけたのですが、まあ開場の午前11時前に行ったら既に人が並んでおりました。自分も最後尾に並びます。


東一丁目劇場施設

お客さんは同年代の人が多そう。まあつまり、若い人はあまりいなくてオバサンとかオババばかりであります。わたしもオババ。ファン世代がね、そうなのかも。
あとで関係者の配信を聞いたら、かえって夜の方が空いているようでした。

入口にあったポスター

入口の脇にいくつも大きなお花が置かれていました。そのうちふたつがなんと萩尾望都先生からのもの! なんでも、展示のお二人の作品イメージで花を選ばれたようです。確かに。

大和先生へのお花。源氏と姫君たちの衣装を彷彿とさせます。
山岸先生へのお花。あの厩戸皇子がすっくと立っているよう。

中に入るとすぐ右手にグッズ売り場があり、入るなり展示を見ずにそちらに走るお客さんもありました。行ったのは始まって4日目くらいだったのですが、その時点で既に品切れになっていたグッズもあったようです。
残念ながら森野はグッズにあまり関心が無いので(モノを集めるのが苦手)何も購入せず。

この展覧会は、将来、北海道にマンガミュージアムを作ろう!という活動の一環として行われたようです。会場に入ると最初に札幌市長のメッセージがありました。北海道はかなりたくさんのマンガ家を輩出していて(「鋼の錬金術師」や「銀の匙」の荒川弘先生、「ルパン三世」のモンキー・パンチ先生、「銀魂」の空知英秋先生などなど)、マンガミュージアム構想があるのです。その代表が大和先生で、副代表が山岸先生とのこと。

このお二人は同学年で、デビュー前の高校時代からおつきあいがあり、共にマンガを描いてきたのだそうです。当時のことがミニ漫画になり展示されていたのですが、ああここも、ああこの場所も、みたいな札幌地元民には身近な地名がいっぱい出てきて一気に親近感が。そうなのか、ここでこんなことをされていたのか、と。

作品自体は撮影禁止が多かったので画像はありませんが、もう本当に美しい。特に山岸先生のカラーの美しさが、なんというか、これ、国立近代美術館にある日本画とどこが違うの、みたいな。あれ、絵の具は何を使っておられるのでしょうか。水彩? アクリル絵の具? 文様などもいろいろなところから採られていて本当に興味深いし美しかったです。
大和先生の方ももちろん平安貴族のあはれやをかしがちりばめられた美しさがたまらない。印刷や画像ではうまく伝わらない気がしました。

展示自体はこの2つの作品に限られていて多くはありませんでしたが、それでも十分満足できるものでした。巡回しないのは、これが札幌市の主催による、ミュージアム構想を後押しする目的のものだったからからなんですね。


入場券

そんなわけでガッツリ見て参りました。ああよかった。老い先も長くない人生なので見たいモノは全部見たいという精神でこれからもがんばります。

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