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アゲる曲

ちょっと前にあきらとさんが #プレイリストをさらし合おう  ってタグを作ってて。

で、これはもう投稿期間がずっと前で〆切もとっくに過ぎてるんだけど、何となく書きたいなあと思って、でも書けないでいたのですね。

だいたい森野は年齢のせいもあって他の皆さんと聴いてる曲知ってる曲が合わないのです。90年代から2000年代にかけて子育てで怒濤のように走り回っていたのでそのあたりまったくわからないし、2010年代はもう気力が徐々に落ちて身体があちこち悪くなりかけ、音楽を聴く余裕がなかったのだと思います。

それから40代くらいから耳が悪くなって久しいので(軽度難聴。補聴器使用)歌詞のある曲がなかなか聴けません。聴いても、

なんか歌ってるけど外国語みたいでわかんない ←日本語の歌)

なんですよ(涙)。ヨルシカとかyoasobiとか髭男とかその他すべての最近の曲が。言葉が聞き取れないので意味がわからない。さらに最近はインストゥルメンタルも小さい音が聞こえず悲しい限りでございます。弱音が美しいショパンなんか先日までコンクール映像でよく聴いていたけど、白状すると小さい音の所はメロディーさえ聞こえてないし、和音も一部欠けております。ドミソの和音(コードで言うとC)が弾かれてもドが聞こえない感じ。どうも曲を知っていると聴きながら脳内で補完しているみたい。知らない曲はたぶん一部音が欠けて認識されています。悲しい。めっちゃ悲しい。この気持ちわかりますか?

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そんな悲しい気持ちで下がってる時には、アゲる曲を!

聞こえないからダイナミックレンジの広い曲はムリ。いきおい、クラシックは少なくなります。クラシックってポップスやジャズより弱から強まで音の幅が広いのです。それが美しさの源でもあるんだけど、耳が聞こえなくなった今は聞き辛いので。

というわけで以下に森野をアゲる曲を並べてみました。万人向きではないかもしれませんがメモとして。
ご参考になればうれしい限り。

1.Jump

Girls Aloudの曲。このグループは全然知りませんでしたが、2003年のイギリス映画「ラブ・アクチュアリー」で使われてヒュー・グラントが踊ってたので知りました。映画で見てサントラ盤で聞いたというか。

MVでは元気なお姉さんたちが元気に歌いまくってます。映像はこの映画の断片をお姉さんたちの歌に挿入した感じ。車の中で運転しながらこれを耳で聞いてるとなんとなく(今日も一日がんばろう)みたいな気になります。

この映画はアラン・リックマン(めっちゃ好きだった。ハリー・ポッターのスネイプ先生。2016年にガンで逝去)が出ていたから見たもの。登場人物が多いんだけど少しずつみんな誰かと繋がっていて、恋の成就あり悲恋あり片思いあり浮気あり盛りだくさんで楽しいですよ。日本での封切り時はバレンタイン公開だったけど、クリスマスのお話です。

2.Highway Star

かつてのギター少年は知っているだろう名曲。もちろんイアン・ギランが叫んでる第二期Deep Purpleで、もちろん日本でのライブ盤(たしか武道館と大阪フェスティバルホール)で。アルバム「Machine Head」にも入ってるんですがそちらはスタジオ録音版。ここはね、もう絶対にライブ盤「Live in Japan」で!!(強く推奨)

青春の一曲なので聞いてると10代の頃を思い出してエネルギーが充填されます。バリバリだぜえ!

音源はこちらに引用できそうなのがどうも見つからず。どれもなんだかファンが勝手にネットにあげちゃった臭がするのでここには載せません。すみませんが検索してください。

Deep Purpleというのは1970年代に活躍した英国のハードロックバンドで、リードギターのリッチー・ブラックモアの早弾きが印象的でした。80年代以降も解散したり再結成したりメンバーが替わったりして続いてますが、森野にとってはブラックモアがいなくて、キーボードのジョン・ロードも亡くなっちゃったので今はもう別のバンドですね。

Highway Starと同時期の「Smoke on the Water」は、昔は学園祭になるとどこからでも

ジャッジャッジャー、ジャッジャッジャジャー

というイントロのギターが聞こえたものです。ギター少年たちがコピーバンドを作って学園祭で演奏する定番曲でした。でもHighway Starは早弾きがあって難しかったのか、人気曲なのに挑戦するバンドは多くなかったですね。


3.Scherzo Focoso

イチ推しピアニスト森下唯さんが弾くアルカンの難曲。

数あるピアニストの中で森下さんは自分にとってイチ推しのアイドルです。東京藝大のご出身。シャルル・ヴァランタン・アルカンというショパンと同時代のとてもマイナーな作曲家のたくさんの曲を紹介されております。アルカンという人はめちゃめちゃ難しくて楽譜が音符で真っ黒な曲をいっぱい作っていて、難しすぎるから弾く人があまりおらず、だから埋もれていたようです。森下さんはその作曲家の作品を精力的に紹介されています。超絶技巧が素晴らしいです💕

曲名の「Focoso」はイタリア語で「燃えるような」という意味。「炎のスケルツォ」と呼んでもいいんじゃないでしょうか。

炎が大きく燃え上がっていくさま。そのあと弱まり消えるかに見えて実は小さく見えないところに走る火種。ひとたび風を孕めばまた再びすべてを燃え尽くすように天を焦がす。そのめらめらとゆらめいては燃え盛る炎が音で表現されています。

もう何年前になりますか、実力以上の仕事を引き受けてうまく進まず精魂尽き果てて真っ白になりかけてた時、この曲をひたすらヘビロテして自分を奮い立たせ、なんとか形にしました。辛かった。でも聴くと、激しい音が、もう少しだけやってみよう、あと少しだけ進もう、と背中を押してくれたように思います。

まあ、森下さんを最初に知ったのは「生き別れの弟《ピアニート公爵》」さんを通じてですが。

公爵が弾く「AKIBAーPOP the Future」もめっちゃアガれます。生きる希望がわいてきますね。(あ、森下さんと公爵の関係についてはここを読んでね
こちらの原曲の歌詞「人に備わったこの力 理解の範疇超えてゆけ」ってところが大好き。超えていきたい!


4.布団の中から出たくない

打首獄門同好会の曲。るるてあさん描くコウペンちゃんのMVが一度見たら忘れられません。てか、歌詞も一度聴いたら頭の中をエンドレスで流れちゃいませんか。

サビのところ

(ふーとーんーのーなーかーかーら でーたーくーなーいーー)

が共感の嵐。

これがなぜ「アゲる曲」かというと、最後の方に行くと「布団の中から出てえらい」と褒めてもらえるからです。コウペンちゃんも力強く外の寒い世界に歩み出していきます。一緒についていきますわ師匠、ちょっと待って、つれてって、みたいな気持ち。そしてうをををををと布団を抜けトイレを済ませ、朝ごはんを食べて出勤するわけです。


5.Drinkee

まあ聞いてみましょう。お経です。お経以外の何物でもない。

これはダンス・ミュージック(なのか?)のソフィ・タッカー(ソフィさんとタッカーさんのデュオ)のデビュー曲。ええと、このへん音楽ジャンルはまったくわからないので知っている人がいたら教えて下さい。

いかにもお経って感じの歌詞はポルトガル語なのかスペイン語なのか? べろんべろんになってくだ巻いてる感じにも聞こえます。タイトルが「Drinkee」ですからやっぱそっちなんでしょうね。

森野が知ったのはこの曲を含むファーストアルバム「tree house」を買ったからで、このデビュー曲自体がヒットしていた頃のことは知りませぬ。

で、なんでいきなりジャンルもわからん名前も聞いたことなかったこの人たちのCDを買ったかというと、推しの樋口新葉選手(フィギュアスケート、女子シングル)が、2018-2019シーズンにこの人たちの「エナージア」という曲をショートプログラムで滑っていたからなんですね。それが不思議にぶっとんだ曲で好きだったので(樋口選手もすごくかっこよかった)アルバムを買ってみました。そうしたら入っていたというわけ。

まあMVもシュールですがずっと聞いてると麻薬でラリってるというか酔っ払って天国が見えてるというか、不思議な酩酊感があってクセになります。疲れた時にこれをエンドレスでリピートしてると大丈夫だあ(志村けん風に)という気持ちになれます。


6.プラチナ

アニメ「カードキャプターさくら」の主題歌。アニメは見ていないんですが曲だけ教えてもらったらこれがいけるじゃないですか。伸びやかで透明な声が素敵。

「プラチナ」の公式動画は見つからないので坂本真綾さんの公式チャンネルにリンクしておきますね。下のアルバムの3曲目でちょっとだけ試聴できます。

森野はほとんどアニメを見ないので、「カードキャプターさくら」も子どもがなんとなくTVを付けていたボンヤリとした記憶しかありません。原作も知らない。でも曲は好き。主題歌はこれ以外にも何曲があるようですが。

聴いていると素直に元気がでます。主人公のさくらは小学4年生(!)ってことで、歌全体がもう本当に、まっすぐに、まっすぐに伸びていく感じが清々しい。でも何歳であってもこんな風に心を天に向けていくことはできるのかもしれません。カラオケでも練習中。キーは2度下げくらいで。


番外:レリゴー

前にも書いたけれど、レリゴーは英語版が好きです。

Here I stand and here I'll stay 

のところでバンと足を踏みしめるとそこから四方八方に氷がザーッとひび割れていく場面が好き。ここは日本語版だと、「何も〜怖く〜な〜い〜」なんですけどやっぱそれじゃ弱い。

「あたしがあたしを支配するのよ文句あるか!(ひ〜と心で泣きながら😭)」

みたいな開き直ってやけっぱちな力強さが原曲の魅力ではないかと思っています。


というわけで元気のない森野を励ます曲を6曲+α、お送りしました。

あなたをアゲる曲は何かな?

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