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ポテチが好き

ポテトチップスが好きだ。その中でも昔から湖池屋が好きだ。というより「ポテチ」と言ったら湖池屋でしかなかった。カルビーは森野が子どもの頃は「かっぱえびせん」の会社であって、あれはあれでやめられないとまらないのだが、決して今のようにポテチの会社というイメージではなかった。その記憶は時代と情勢が変わった今も奥深くに刻み込まれていてなかなか修正できない。とにかく自分的には湖池屋はポテチ界で一押しである。

いろいろなフレーバーが売られている昨今だが、ポテチの中でやはり、
のり塩
はひとつの頂点だと思う。もちろん好みがあるからこれは個人の感想である。コンソメ派やガーリック派の皆様は攻撃しないで欲しい。森野がのり塩ファンだというそれだけだ。

さて、湖池屋ののり塩味は大きく分けて現在3つある。もっとあるかもしれないが居住地近辺の普通のスーパーでいつも手に入るのはこれだ。
通常ののり塩神のり塩、そしてThe のり塩である。

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その時その時で買ったり買わなかったりしているが、いったいこの3つはどこが異なるのだろうか。買う時は一種類しか求めず、それを食べてしまったら次のを買う、という普通の生活をしていると違いがわからない。そこで3つを一緒に買い、並べて食べ比べてみた。自分はどれが好きなんだろうか。

形態

3種を出して見た目を見比べてみた。

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湖池屋ののり塩シリーズ

目で見た限りあまり違いはわからない。よくよく見るとのり塩神のり塩は青のりが多いような気がするが個体差かもしれない。神のり塩はのりの量が多いのが売りになっている。でも見た感じ、無印ののり塩とそんなに変わらない。Theのり塩神のり塩よりはのりが少ない見た目であった。

画像ではわかりにくいのだが、神のり塩は他の2つより微妙に薄いように見える。これは実食した時に確かめてみることにしよう。それからTheのり塩には小さな赤い点々がそこここにあり、原材料名を見ると唐辛子のようである。ということでひとつひとつの原材料を見ていくことにする。

原材料

のり塩の原材料は、芋と油の他は青のり、あおさ、香辛料、酵母エキスパウダー、調味料(アミノ酸等)である。

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だけど欄外の注意書きに「製品の中の赤い粒は唐辛子です」って書いてあるので、わざわざ「唐辛子」と別表記する量じゃないけど入っているのだな? それとも、Theのり塩と同じ工場で作っていて入っちゃうのかな?


神のり塩は、のり塩の原材料に加え、油に「ごまを含む」とある。それから香味油、デキストリン、食塩、焼き海苔、粉末ごま油、が無印ののり塩と異なる。

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植物油とあって、さらに香味油と書いてあるということは、これらは別々に投入されているんだろうか。たとえば揚げる油は植物油だけど、あとで少量の香味油(何の香味だろう?)を味付けに足しているとか? でもそれに加えて「粉末ごま油」もある。これはあきらかにフレーバー用だろう。

Theのり塩は色々入っている。まず唐辛子、それも「焙煎唐辛子20%」と括弧書きになっている。あとはレッドペッパー、シイタケエキスパウダー、梅肉パウダー、酵母エキスパウダー(何の味なんだろう?)、花椒、かつお節、昆布、である。花椒まで入っているのね。へぇ~へぇ~

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個人的にはシイタケエキスパウダーが気になる。椎茸の味がするのか? それとも隠し味というか出汁的に使われているのか。ゆでるわけじゃないだろうけど、どうなんだろう? フレーバー用?

実食

味は、ぼんやり食べていれば3種ともあまり変わらない。どれもおいしい。だからポテチ好きな人はぼんやりしながらでも仕事しながらでも(これは手が汚れるので食べる技術が必要)どんどん食べればいいと思う。

Theのり塩にはわずかに唐辛子が入っていてそれがピリッとしたアクセントとなりいい感じである。ゆっくり味わうと他のポテチでは感じない複雑なハーモニーがある。そして一番の特徴は厚さ。Theのり塩は他のポテチよりカットが厚めで食べた時の重厚感がある。湖池屋は「じゃがいも心地」というシリーズも出していてこちらは厚みで勝負しているがそちらのシリーズほどは厚くない。厚みは追求するが中庸と行ったところか。でも厚みがあると芋そのもののおいしさが感じられると思う。

プライドポテトの期間限定で「今金男しゃく 食塩不使用」が出ていたこともある。厚みがあり、なによりポテチで無塩! もうこれは世界への挑戦としか考えられない(当然、買って食べたよ。おいしかった。でも本音を言うとポテチは塩がついていた方が好きだ)

それに比べると無印ののり塩はやさしい、万人向けの味というか。でも、ごくごくまれにボチッと赤い点があって、ほんの少しだけ唐辛子の刺激を感じる。それはそれでgoodである。なによりこれは最も安くて最も定番でいつもある。この「いつもある」「変わらない」というのは老舗の安心感だと思う。

ちなみにオットに食べさせたら彼はこの3つの中ではのり塩が一番好きだと言った。基礎、基本、原点、何かあったらここに戻ればいいという安心感。簡単に聞こえるけど奇をてらわない基本は得がたいものだよ。

神のり塩は咀嚼するとかすかにごま油のかおりがする。これは自分的にとても高ポイント。香りがすると言っても目立つわけではない。あくまでほんのり、このごま油の量もgoodである。

のりは青のり以外にも複数種類使っていると書いてあるが、確かにどの一片を見てものりが少し多い。のり自体のうまみを分けて感じられるほど自分の舌は優れていないので残念だ。でも「のりが多い」と言うだけで何だか得したような気になる。

そして咀嚼感が良い!

今回食べ比べて初めてわかったのだが、神のり塩の特徴は噛んだ時に口の中全体で感じる歯ごたえである。というかポテチの薄さだ。明らかに神のり塩だけポテトが薄い。そして森野は薄いポテチが大好きである。薄さで言うと以下のようになる。

Theのり塩 > のり塩 > 神のり塩


で、やっぱり神のり塩が一番好きだ。他も好きだけと。どうも薄いのが好きみたい。ほんのり香るごま油風味も複数種の青のりも(歯だとか手にはつくんだけど。そこはね、どのメーカーでもポテチ全般に言えることだからね)、噛んだ時の薄さも全部好きである。

まとめ

というわけで輝く森野のポテチ大賞は神のり塩に決定した。
もちろん他のポテチを買わないと言うことではない。新製品が出れば一応全部は試してみたいし、たまにはカラムーチョも買うだろう。
これからも湖池屋にはお布施し続ける所存である。

しかしだね、白状しなければならないことがある。

最近カルビーのシンポテト(絶妙塩味)にちょっと心を奪われている。あれは高いしコスパが悪いんだけど「カルビー最薄」を名乗るだけあって本当に薄い。今まで食べたどのポテチより薄い。薄いがしゃりしゃりとしたポテチの存在感がすばらしい。青のりバージョンはないけど。

困った。湖池屋が生涯の恋人であることは間違いないんだが、シンポテトだけはちょっとね。うん、困ったわ。どうしよう。


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