最高レート戦振り返り

今回は将棋倶楽部24のレート戦について振り返っていきたいと思います。実は24の最高レートを更新したのが確か大学2年の後半だったはずなので約2年半ぶりの最高レート戦でした。久々に2200~2300近辺の戦いで手応えを感じていたので、最高レート更新できるかもと思いながらレート戦を指してました。早速振り返っていこう。序盤は、後手中飛車の対超速のよくある仕掛けなので飛ばして中盤、終盤を主に検討していきたいと思います。

中盤

局面1

局面1は飛車を捌きあった局面。

どう指すべきか?

本譜は39飛車と打っていったが、これは本当に良くなかった。1手先の41飛をうっかりしたというあまりにもひどい手だった。41飛は31飛で大丈夫!と思っていたら飛車がないじゃんとなって(当然)唖然とした。
31歩も読んでいたが45歩22角53飛で指す手が分からず断念。
正着は52銀だったらしくこれは確かにこれなら難しそう。あまりここに銀打つ手は見たことなかったので結構参考になった。


終盤

局面1からこちらも最善と思われる対応をし、逆転して迎えた局面2。

局面2


何が勝ちやすいか?

ここで私は36桂と指した。悪い手ではないんだろうが59銀と引かれてぱっとしないし筋もあまり良くない。ここでは61金と受けに回るのが良かったようだ。これは考えもしなかった。以下64角は88銀でいいし、53銀成は62銀や71銀と低く受けておけば相手の攻めは切れ模様。また、61金に63銀打82玉53銀成も51銀と打っておけばこれも二の矢がない。こういう低く受けて相手の攻めを遅くする手はなかなか感覚になかったので参考になった。

局面3

局面3は本局で一番分からなかった局面。局面は後手がいいはずだが先手に上部を開拓されそうで全く気が抜けないし、本当に局面もいいのかと疑心暗鬼になった。

局面3 難しすぎて全く読みが入らない・・・

本譜は69銀79金49龍としたが、厳密には逆転されていたらしい。以下63銀打82玉62銀成で次に71銀72銀成でかなり明快に寄りだし、相手玉も全然詰めろがかからないので負け。この変化になったら69になんで銀が落ちてるんでしょうねえと言いながら敗北していたと思う。
正着は58成桂だが正直指せる気はしない。上部に逃げ道があるし、間に合う感じが起きないからだ。実際63銀打82玉62銀成89飛成71銀92玉72成銀(変化図1)でどうするのかという感じだがこの局面では78龍から詰み筋に入る。つまり、78龍同玉57成桂77玉67成桂同玉78銀77玉67金86玉94桂97玉87銀成同玉86金までの詰みである。(変化図2)
まとめると、58成桂というのは81龍という詰めろを作るための手なのである。いやー今見ても指せる気はしないっすね。合い駒が香とかあったら全然詰まんもんな。実戦的には負けの局面だったのだろう。

変化図1
変化図2

局面4

最終盤の局面。歯を見せたくなる局面に見えるが

勝てそう

本譜はお相手が53角成としてきたために68飛成で必死がかかった。これは流石に受からない。
この局面では74銀打!という最後の勝負手があったらしい。はい勝った勝ったと68飛成とすると頓死してしまう。これは73角成同桂72銀成同玉63銀右成以下の詰めろになっているのである。とんでもないわ。
74銀打に対する正着は、51角で72銀打84金53角成に92玉(変化図3)で勝ちに近づくらしい。71馬と入ると75金打で詰むので受けるしかないが、何もなければ74の銀が取れるのでいいということである。これもとんでもない変化だ。とてもじゃないけど指せる気はしない。74銀打されたらおそらく負けていただろう。


変化図3


最後に

かなり難解な将棋だったが、なんとか勝てて約2年半ぶりに最高レートを更新することができました!レート上がるのは素直に嬉しいけどこういう難解な将棋にどんどん足を突っ込めるようになってきていることの方が嬉しいかもしれない。
今後は、なんとか2300まで上げていきたいところだ。

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