子どもの頃の、兄へのうっすらとした憧れをnoteに書いて、本人に見せた話
1978年生まれの私には4つ違いの兄がいる。
知人と話していて、何に影響を受けたかを聞かれた時にまっさきに思いついたのが兄だったことをおもしろがってもらえたのでnoteに書いてみる。
このnoteでは、兄への憧れと、どんな影響を受けてきたかをまとめて書いたら長くなってしまったのだけどめっちゃ勇気を出してこのnoteを兄に見せてみることにした。その結果も記事の最後に書いてあります。
🍵🍵
大学を卒業して、就職して、お互い自分の人生に忙しくなり、気づけば彼が先に結婚することになった。
私はとても嬉しかった。あの兄が結婚するなんて。
「結婚から一番遠いところにいる兄妹」と思ってたところからついに彼が脱退した。
彼は結婚前は特に趣味もなく、貯めたお金でアルファロメオに乗っていた。それが急に結婚も決まって、家族ができると気づけばファミリーカーになっていた。乗る車はその人の環境が影響しやすいし、一部を表している。
自分のことはさておき、妹ながらに奥さんにはこんな兄をもらってくれてありがとうと心底思った。
彼のために結婚式場で歌ったアメイジンググレイスはとても緊張した。
それから月日が経って、家族も増え、会う度に兄の表情はいつもイキイキしている。いいお父さんしてるし、奥さんといい感じで仲良しそうだし、とてもその姿を見ると私も幸せになる。
長期休み中に互いの家を行き来したり、お年玉の金額の相談したり、それらの連絡ツールはいつもショートメールだ。驚くほどのあっさり連絡。
うっすら記憶に残っているところでは、彼が小学生の頃通っていた塾で学年1つ上のクラスに一時期在籍していた(気がする)。その頃飛び級は珍しかったと思うし、そんな兄が羨ましく、もしかすると「優秀でありたい」という私のコンプレックスの原因かもしれない。
なのでそんな彼を私はいつもそばで見ていて、憧れを持っていた。(兄を彼と呼ぶことは相当こそばゆい感じがするけど、そのまま突き進むことにする)
小学校でつきまとう私
小学2年の時、憧れが行きすぎて彼がいる6年生の教室によく遊びに行っていた。何をしていたかよく覚えていないが、私の同級生が彼の同級生にちょっかいを出されて泣いてしまい、彼の同級生は怒られていた。
そばで見ていた私はほんの少し罪悪感を覚えた。
中学受験した私
中学受験した彼を見て単純に真似したくて私も私立中学校へ行きたいと思ったし、それ以前に中学受験専門の塾に行って、学年1つ上のコースに行ったり、よりレベルが高いところに行ったりする兄に憧れた。
そんな私が「私も中学受験したい!」とお風呂場から叫んで親に直談判した場面をぼんやり覚えている。
程なくして4年生か5年生くらいから塾に通い出す。
塾にはいつも父が必ず迎えにきてくれた。冬の頃は帰りに自動販売機でコーンスープを買ってもらうのが楽しみだった。そしてエクレール(生クリーム入りのキャラメル)をKIOSKで買うのが楽しみだった。
本来の目的である私立中学合格をただ目指すというより、置かれた状況でいつもと違うところに楽しみを見つけるのが好きなのかもしれない。
今はそう思う。
アニメ好きになった私
先日書いたnoteで兄から影響を受けていることに書きながら改めて気づいた。
彼がアニメージュ、私がアニメディアというアニメ雑誌を毎月購読し、 特に「不思議の海のナディア」や「らんま1/2」に一緒にハマった気がする。
そのアニメのCDを集め、BGMのピアノ楽譜を買い、セル画がもらえる抽選に応募したり、テレビで流れていたアニメをビデオテープにひたすら録画して、ツメを折ってはセロハンテープで録画に録画を重ねた。
声優とラジオ好きになった私
これも前回のnoteと被るのですが、アニメ、声優、ラジオがセットで兄と私の共通な趣味でした。
平日の登校前に前夜に録音したラジオ(主にオールナイトニッポンや声優さんがメインパーソナリティの番組など)を聴きながら制服を着ていた。
その時間も好きだった。
大学祭実行委員になった私
高校生の頃、私からすると特に部活にも入らず地味な感じだった彼が大学に入学し、まさかの大学祭実行委員長になった。それがとても不思議で家で地味な人がなんでそんなリーダー的なことができるのか驚いた。
私は彼とは別の大学へ入学した後、色んなサークルや部活を見学したが結局大学祭実行委員会に所属することとなった。やはり水面下でジワリと彼の影響を受けていた。
兄に誕生日プレゼント渡したら断られた私
兄妹として仲がいいと一方的に思っていた私。
ある時彼に誕生日プレゼントを渡す。広瀬香美か誰かのCDだったような気がする。
喜んでくれると思っていたのに反応は期待と違った。「お返しをするのが面倒だからもうプレゼントくれるな」とてもショックだったのを覚えている。
🍵🍵
書いてみて思ったのはまるで彼を富士山を眺めるかのような自分の視線。
私は彼に影響を受けたけど、彼は私の影響を受けたのか。今度会う時があれば聞いてみよう。
と思ったのでせっかくなのでnoteを読んでもらい、思い切って感想を聞いてみた。兄にこのSMS送った時はラブレターを送った後のようなとんでもない緊張。
このnote書き始めた時は本人に見せる想定は全くなかったから、めっちゃめっちゃ勇気出した!!!!
うぉー!!!返事が返ってきた!!!!!
返事きてうれしい!!
でもほっとしたー!!!!
反応良くてよかった・・・・・・
すごい大作!との言葉。
文字に起こすのもいいことかもって言ってもらえてホッとした。頑張って見せた私、グッジョブ。よくやった!!!!
さらに「私に影響って受けた?」「スクショもnoteに載せていい?」と思い切って聞いてみた。
なんなんやろこのやりとりと、私の気持ち。
この返事見て「色々なことに対して全方位で挑戦する姿勢は見習いたいなって、ここ何年かは思うようになってきたかな」という言葉をもらえて、妹的には思わずガッツポーズ。
滅多に妹をほめない人やし、これは墓場に持って置けるに値する言葉だった。
なんといっても「全方向で挑戦する姿勢」ってめっちゃ嬉しい。私も自分の取り柄はこれくらいしかないと思っていたので、そこの感想だけでも共有してもらえてよかった。今度兄が何かに挑戦するときは応援しようと思う。
ありがとうございます!読んでもらって幸せです。