ある絵本の思い出

実家に帰ったときに
懐かしいものを見つけた。
幼稚園の頃、毎月1冊絵本が届いていたんだけど、そのうちの1冊。

簡単に説明すると
クマが主人公のお話で
月とお話しするというもの。
種明かしをすると、多分、夜の空気や山にクマの声がこだまして、それを月の声と勘違いしているのだろうなと思う。
何故ならクマのセリフと月のセリフが全く一緒だから。
この仕組み(?)に気づいたのは
だいぶ大きくなってから。
クマの気持ちを思うと、何だか切ない気持ちになった。
子供の頃は、本当にクマと月がお話しして仲良しになる話だと思っていた。懐かしい。

うちには絵本は沢山あった。
うちの親の方針でお菓子やおもちゃは駄目だけど、本は好きなだけ買って良かった。
と言っても幼い頃は、どんな絵本がいいとか判断出来ず、定期的に送られてくるものや図書館の本を読んでいたんだけど。

あんまり勉強が好きではなかった私だけど、本だけは好きだった。本屋さんでは財布のヒモが緩む。
お陰で、漢字は少しだけ得意だ。
これから、また面白い作品に出会えることを楽しみにしている。