シュトゥットガルトの暴動、その後/国境再開後のルクセンブルクの例/過激派の仕業か車両火災案件 #98 ウィズコロナ時代のドイツ 2020.07.13
7月13日(月)のハイライト:
シュトゥットガルトの暴動、その後の調査は
国境再開後の様子、ルクセンブルクの例
個人調べ 車両火災案件
こんにちはキノコ意匠です。本日も動画をごらんくださりありがとうございます。
こちらのシリーズではニュースや公的機関の情報をもとに「ウィズコロナ時代のドイツ社会の変容」について記録していきたいと思います。
シュトゥットガルトの暴動、その後の調査は
6月20日(土)の夜から翌朝にかけてシュトゥットガルトにて、警察官への暴力行為・ショーウィンドーの破壊・店舗の商品略奪など、4〜500人ほどの規模の暴動が起きました。
特にこれまでそういった暴動などが起きるような街でなく、当時こちらは具体他的な背景がよくわからないとしていました。
事件の具体的な様子は動画とnoteでまとめているのでリンクを貼っておきます。
本日付の記事で、調査のアップデートがあったのでみてたいと思います。
調査を進めていくうえで、シュトゥットガルト警察が容疑者の生活と家庭の状況も調査しているそうです。
それにともない場合によっては、移民の背景があるかどうかを明確にするため、両親の国籍が収集されるそうなのですが、そういった「移民の背景」を調査することに対して、SPD、緑の党、左派、FDPの政治家たちから反対の声が上がっているそうです。
非難の内容としては、これは人種プロファイリングと同等であり、外見や民族的背景により扱いを変えるような人種差別を助長する。ということです。
バーデン・ヴュルテンベルク州のトーマス・ストローブル内相(ないしょう)、この方は現与党のCDUの方ですが、彼はこの調査を擁護しており、理由としては「生活と家庭の状況を把握することは捜査の一部である」と伝えています。
ことの起こりは17歳の青年の薬物使用の疑いで警官が持ち物検査をしたところから始まっています。
生活に困窮している可能性や仕事につけていない可能性、そうなってしまった背景に生活状況を調査するのは必要ですね。
移民かそうでないかを区別することが差別に繋がるという言い分もよくわかる一方、移民を受け入れていく国策をとっている以上、もし受入後の彼らがなんらかの国の制度の穴があって、仕事につけない、まともな生活が送れないなど理由がある可能性もあるわけで、そういった本当の理由を知るには、ある程度はそういった調査も必要なのではないかな、と個人的には思います…。
難しいところですが。。
参照元:
https://www.swr.de/swraktuell/baden-wuerttemberg/stuttgart/nach-stuttgarter-krawall-nacht-polizei-prueft-stammbaum-der-verdaechtigen-100.html
https://www.tagesschau.de/inland/stammbaum-diskussion-stuttgart-101.html
国境再開後の様子、ルクセンブルクの例
63万人の市民が暮らすルクセンブルクは現在、1日あたり約50件の新しい感染を報告しています。
こちらはドイツが1日に6〜7,000件の新規症例を登録しているようなものです。
背景を調べてみると、5月上旬から7月末までの期間、国境を越えて勤務をしている市民へ積極的なテストを行なっているということで、それにより陽性判明が出ていると考えることができるかもしれません。
持ち込みリスクの高い層に集中して定期検査をすることで、感染2波のリスク傾向を把握することを目的としているようです。
参照元:https://www.faz.net/aktuell/gesellschaft/gesundheit/coronavirus/um-zweite-corona-welle-zu-verhindern-testet-luxemburg-gesamte-bevoelkerung-16824105.html
https://twitter.com/olafgersemann/status/1282573017093111810?s=21
個人的に調べている車両火災案件
先にいくつかの写真をお見せします。
アルコーナプラッツという公園のそばにある駐車場に置かれた車3台の焼け果てた姿をお見せしたのですが、この写真は3週間ほど前に撮影したものです。
同じように、今日付のニュースでベルリンのノイケルンという地域で6台の車が燃やされる事件があったようです。
Photo: Morris Pudwell
この車が燃やされる事件について調べてるんですが、これだといったことが未だわかっていなくてですね…
実は2019年に292以上台の車がベルリンで放火被害を受けているそうなんです。
この記事では、純粋な破壊行為やリベンジ行動、保険金目的だ〜といったコメントが入っていました。
その後も火災事件は止まることがなく、今年1月の記事では、ベルリンの車両火災の分布はこのようになってるそうです。
(C) info.Bild
はじめに見せたアルコーナプラッツの駐車場での車両火災の記事では、保険金詐欺などの他に将来の二酸化炭素排出量削減やグリーンズやサイクリストの復讐ではなんてコメントも入っていました。
参照元:
https://m.bild.de/regional/berlin/berlin-aktuell/352-autos-2019-in-berlin-angezuendet-fast-jede-nacht-67075428.bildMobile.html
https://www.morgenpost.de/berlin/article226550407/Brennende-Autos-in-Berlin-2019-bereits-292-Autos-angezuendet-oder-beschaedigt.html (19年7月23日の記事)
https://www.morgenpost.de/berlin/polizeibericht/article229503106/Berlin-Neukoelln-Feuerwehr-Autos-brennen-Anwohner-in-Lebensgefahr.html
こういった車を破壊する行為以外に、ショーウィンドーを破壊する行為などが起こってます。
Photo: Spreepicture
50人の暗い服を着た人々が土曜日の夜遅くに幾つかの通りで見られており、その日のうちに19台の車と13等の建物が破壊行為を受けているそうです。
現場には「R94」と「L34」といったタグが記されていたそうです。
すでにこれらは左翼過激派であることは判明しているようです。
参照元:
https://www.bz-berlin.de/berlin/friedrichshain-kreuzberg/boxhagener-rigaer-links-chaoten-randalieren-in-friedrichshain-polizeieinsatz
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