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ベルリンが「緩んでる」というのは本当か?/日本からのドイツ入国規制が緩和 #85 新型コロナウイルス 2020.06.17

ハイライト:
ベルリンが「緩んでる」というのは本当か?
日本からのドイツ入国規制が緩和

6月17日(水)の今回は以下を記録します。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告

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陽性判明者数 187,184名(+345)
死者数 8,830名(+30)
回復者数   173,600名(+500)

6月17日午前に取得されたデータです。

再生産数ですが、4日平均の値を比較した数値と、7日平均の値を比較した数値のそれぞれをお伝えしますと、

4日平均で比較した場合
 R=1.00(変動範囲 0.81~1.21)
7日平均で比較した場合
 R=0.86(変動範囲 0.78~0.95)
→継続して1を超えていた再生産数の方ですが
4日平均で比較したケースで4日間継続して1超えをしているようです。
ただ7日平均の値からは落ち着きが見られているようなので、上昇トレンドと考える必要はなさそうな気がします。

ということで、10人の感染者が次に8〜11人に感染させるリスクがあるということになります。

そのほかの指標
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は2.6人
陽性判明者のうち死亡者の割合は4.7%

■他のデータも見てみよう(州ごとの動向)

規制緩和が州ごとの対応とされてきてから、それぞれの基準に合わせた緩和施策が進み続々と経済活動が再開しています。
その中でたびたびいくつかの州で集団感染が起きたり、再生産率が1を超えたりとしてきています。
今日は、州ごと過去7日間の住民10万人当たりの陽性判明者の日別推移のチャートを見てみたいと思います。

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気をつけないといけない点としては、比較的人口の少ない連邦州では、症例数のわずかな増加でも、住民10万人当たりの陽性判明者の増加が大幅に影響する可能性がある点です。(ブレーメンなんかがそう)


なのでこのチャートでは州と州を比較するのではなく、「州の推移を見る」ことに集中する必要があります。

ドイツ全土が太いオレンジで表されており、こちらを基準値とします。
これに近似している動きを取っている州は、緩和と住民の行動が比較的安定的であると考えることができそうですが、これと相違した動きをしているベルリン、ザクセンアンハルト州なんかは緩和にともない日本で言われているところの「緩み」による陽性判明が増加してしまっている例ですね。
ザクセンアンハルトの方は低い水準で平坦だったとことから急な増加なので、意図しない感染拡大が起こったと考えられますが
ベルリンにおいては緩和以降順調に上昇傾向を辿っているということがわかります。
これが収益グラフだったら喜ばしいことなのですが…

なおベルリンの再生産数は1.45ということです。

参照元:https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-06-16-de.pdf?__blob=publicationFile


2.ドイツとベルリンのできごと

ドイツへ入国する際の規制についてアップデート

今後ドイツに訪問することを考えている日本にお住まいの方向けの情報です。

まず、これまでドイツが指定したリスク地域に滞在してから14日以内にドイツに入国する人は、到着後自宅または滞在先にて14日間の隔離措置が義務化されていました。

そのRKIが指定しているリスク地域のリストを確認するに現時点では日本は該当していないため、ドイツ入国後の14日間の隔離措置は不要ということになりそうです。

以前まではリスク地域から入国・帰国した場合、管轄の保健所に連絡しなければならないようでしたが、その指定からも外れるということになりますね。

こちらはドイツとしてのアップデートとなりますので、今後各州ごとのアップデートにより状況が異なる場合もあります。
今後ベルリンにおいて追加の情報が発令されるようなことがあればまた取り上げたいと思います。

参照元:
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Risikogebiete_neu.html
https://www.bundesgesundheitsministerium.de/coronavirus/merkblatt-fuer-reisende.html

CoronaWarnAppのDL状況

連邦健康省のシュパーン氏がツイッターでアプリのダウンロード状況は、すでに650万回ダウンロードされていることから好調な滑り出しだと語っています。


このアプリは任意ダウンロードとなっていますが、なるべく多くのひとがDLすることで価値が最大化するタイプのアプリです。
在ドイツ日本大使館からも、私たちのもとに任意ダウンロードについてのメール周知がありました。
わたしもダウンロードしようとしたのですが
アップルIDのリージョン情報が日本のままだったのでできませんでした。
ちょっと後で入れとこうとおもいます。

にせアプリもあるそうなので連邦健康省のサイトからアプリストアにアクセスした方が良さそうです。

参照元:https://www.bundesregierung.de


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