見出し画像

星の王子様

昔話ばかりして読んでる人が不快になったら申し訳ないけどただの昔を振り返るだけの日です。

彼氏がいなくて5年がすぎ、もう28歳になろうとしていた。
この5年間は散々飲み歩きたくさんの人に出会った。彼氏なんていらないし毎日が楽しければいい。メイクも服もお金ぶっこんでたな。彼氏がいるからと縛られる生活が面倒くさそうに思えた。
女友達と旅行に行きにくい、飲みに行っても彼が迎えにくるとかめんどくさい。
ほんの少しうらやましかったのかな‥

私はこう、セントジェームスのボーダーにデニムみたいな男の人が好きで。
なかなか服装がドンピシャにタイプな人っていないんだよね。
それが何百と行った合コンで出会った、セントジェームスくんに。

大学出たばっかりの23歳の男の子。
セントジェームスにデニム。
黒ぶちのセル眼鏡。
飲んでる最中から可愛い可愛いって言ってたら周りが盛り上げてくれてデートすることに。

デートに現れた彼はガチガチに緊張してて、遊園地に行った。何かの拍子にぎゅって手を繋いできた。あのキュンは今も思い出せる。(おばはんが何ゆうとんねん)帰りにつ、つ、付き合ってください!
とお付き合いをすることに。

付き合いはじめてすぐにわかった、彼がものすごく無口で繊細な子で。
何にも喋らない。そしてカバンの中に
いつも入ってたの。

星の王子さまの本が。
キュンとした。

連絡も頻繁にくれないし
マスコミのバイトしてて深夜まで連絡とれないし盛り上がったのは最初だけ。
最初の彼よりは長く続いたけど一年も持たない内に私から別れを切り出した。

自然消滅でもよかったけどきっちりさっぱりしたかった。
あとにも先にも星の王子さまの本を忍ばせてる彼は一人だけだし星の王子さまの本を見るたび思い出す。

そして次は間をあけずに年上の彼ができたがまた数ヶ月で別れることとなる。

30を目前にして焦り始めてきたんだよね。

つづく

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?