見出し画像

チチタケ食レポ

いまさら食レポを出すのも…といわれるくらい有名(きのこ界隈でのみ)ですがまとめていきます。
夏から秋に標高高めの雑木林に発生し、見分け方も…
・ちょっと触っただけで吹き出る牛乳色の乳液
 ※自分は羽をつぶさず摘むようにイメージして優しく採取してます
・乳液に独特のチチタケ臭と乾いた時のネバつき
・ビロードのようにツヤのない茶色

と、ドクササコ、カキシメジなど茶色のきのこで毒きのこが多い中、上記全てに該当するきのこは少なく、慣れるとわかりやすいです。


右のきのこから乳液が出る様子。実際に見つけて容積以上に出る水分量に驚くはず。

食感が固めの高野豆腐のようにボソボソしてあまりよくなく、ヤマドリタケ(ポルチーニ)と比べると人気はないですが、肉が入ってなくても肉の滋味がする美味しいきのこです。


【チチタケとトマトのパスタ】
シンプルにフレッシュトマトと下味、コンソメ少々で味付けしたチチタケをパスタにしました。
友人に食べてもらいましたが
「あ、コレ肉じゃないんだ、ひき肉みたい」
「ポルチーニって言い張れる美味さがある」
と、好評でした。



【茄子とチチタケめんつゆおひたし】
揚げなすとチチタケをめんつゆでおひたしにしたシンプルな一品です。
これも友人に食べてもらいましたが
「肉系の材料やだし使ってないの?鶏や豚の旨味を感じる!」
と、こちらも好評でした。


おひたしはそうめんと一緒に食べても美味しいです

写真以外でも色々なチチタケ料理作ってきましたが、ネットにもない自分が気づいた点を挙げていきます。

・丸ごと冷凍保存がよい
採取後に使いやすいように一口大に切って保存する方法もありますが、自分は乳液がもれ出て貴重な成分が抜け出るのを防ぐために、傘や柄を折ったりせずにそのまま冷凍しています。
冷凍後、解凍すると乳液はでないので丸ごと冷凍保存がよいと思います。

・醤油ととても合う
とにかく醤油との相性が良く、切って醤油かけて炒めるだけで美味い料理として完成します。
なのでいつも調理前にカットした後、フライパンで軽く空炒りしながら下味として醤油を入れて絡めてます。

・洋食にも合う
ポトフなどにしても美味しいですが、いくら加熱しても固めの高野豆腐のような食感が柔らかく煮込んだ野菜と比べて食感が悪いので、粗いみじん切りにして加熱したひき肉風に仕上げたりと工夫は必要です。

・風味がいつまでもある
5年前の冷凍保存を使用しましたがチチタケの風味がちゃんとあります。
他のきのこだと色落ちして、本来の風味も減るなかで保存性にも優れたきのこです。

マイナーなのにとても美味しいきのこ、今後ともレシピ作っていきます。

山で採取する活動の支援お待ちしてます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?