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高尾山と芋煮会(2022/12/3)

週末に家族と会社の仲間と高尾山に行ってきました。
子供を背負って歩く予定だったので、安全で、難易度の低い場所を探し、自然の中で芋煮会(※後述)をするという企画です。青空ご飯は気持ち良いですね!12月に入っているのに高尾山は混んでいて、宴会をしている人もチラホラ。隣のグループがおでんをしたり、ベーコンを焼いたりしながら酔っぱらっていてとても楽し気でした。

どうやって赤ちゃんを連れて山にいくの?
ベビーキャリアがあります

私は以前からちょこちょこ山に登っていたのですが、妊娠をきっかけに一時引退していました。子供が大きくなるまでは難しいかな、と思っていたらベビーキャリアというグッズを発見!早速mont-bellに見に行き、購入してみました。3歳ごろまで使えるという事ですが、1歳3か月(10キロ)の息子を担ぐだけで、私も夫も肩が取れるかと思うほどの負荷…。
山の麓までの電車移動もなかなか大変で、今後は車で行かないと難しいかな…。何より、息子を自然に触れさせたい、喜ばせたいと思っていたのですが、実際は拘束されて不機嫌になってしまう事もありました。そして頂上では爆睡(笑)。親の自己満足だったかもしれません。
家に帰ってきて自由を取り戻した息子は家の中を駆け回り、とても楽しそうにしており、今回は親のリフレッシュに付き合ってくれてありがとう、の会となりました。

子供を背負うとこんな感じ
山頂では爆睡

子連れでも無理なく高尾山を楽しむなら、往復ロープウェイ+1号路

高尾山は、都民に最も馴染みのある山なのではないでしょうか?私も小学校の遠足から、何度か登っているのですが、いくつもルートがあり、難易度もそれぞれです。道中にお店があったり、薬王院を初めとしたパワースポットもあり、ガチ山ではない楽しみ方ができます。
子連れであれば、往復ロープウェイ+1号路がおススメです。山の中腹まで一気に移動できるのですが、景色が圧巻!今回は紅葉をギリギリ楽しむ事ができました。

ロープウェイを使っても往復で2時間近くは歩くので、久しぶりの運動には丁度良いと思います。

芋煮会とは

後輩に頂上で「芋煮会をしましょう!」とナチュラルに言われたのですが、芋煮会って何…??
芋煮会とは、東北地方で行われる季節行事で、要するに野外で鍋をしましょう、という会です。山形県、宮城県、福島県、と地方によって味つけが異なります。こちらのサイトが分かりやすかったです。(ご丁寧に、記念撮影ポイントまで提案してくれています)
今回は、牛肉とゴボウベースの山形風にトライ!

今回は牛肉とゴボウをメインに麵つゆで味付け

持参したおにぎりと一緒にいただきました。質素な昼食でしたが、運動後に野外で食べるご飯はそれだけで格別。息子もスープだけ分けてもらって一気飲みしていましたよ。

そういえば、今回は何の本を読んだか、まだお話していなかったですね。

自分の中に毒を持て あなたは"常識人間"を捨てられるか 岡本太郎

なぜ岡本太郎…?高尾山と関係あるの?
ありません…!
実は当初、私たちの行き先は生田緑地の予定だったのです。生田緑地には岡本太郎美術館(現在改装中)があるので、こちらを再読していました。
自分でも何度か読んでいるし、人にもプレゼントした事のあるお気に入りの作品です。気持ちがしょげてしまいそうな時、これを読むと身体の深いところからメラメラと熱が沸いてきます。(時には静かな青い炎の事もあります)
とりわけ若い人におススメしたい一冊です。あとは、漫然とした日々に喝を入れたい方にも。

しかし、前日になって生田緑地は火気厳禁である事が発覚!ここでは芋煮会ができない、という事で急遽行き先を高尾山に変更しました。
高尾山とは関係のない本になってしまいましたが、久しぶりに読んでもやっぱり良かった。現代でいうと岡本太郎的な人って誰だろう?独自路線を突き進むアーティスト、という点でいうと、落合陽一??
う~ん、あんなにスマートじゃないなぁ。落合陽一は"魔法使い"と称されますが、岡本太郎はもっと無骨で不器用でどちらかというと"職人""仙人"のようなイメージを持っています。

僕にはこれしかなかった 早坂大輔

そしてもう一冊。こちらは高尾山で後輩から借りた本です。ひとつ前の記事で岩手旅行について書きましたが、そこで話題にしたBOOKNERDの店主、早坂大輔さんが盛岡市で本屋を営むに至るまでの経緯、気持ちの移り変わりを正直に綴った作品です。
本好きが脱サラをして本屋を始める。私がやりたくても出来ない事だ…。全ての制約を取り払う事ができたら、私も本屋になりたいです。


そもそも制約自体、自分で勝手に設けたものなんですけどね。岡本太郎にも繋がってきますが、「これがやりたかった事なのか?これが自分の幸せなのか?」を自身に問い続ける事、現状と乖離があったとしてもその事実から目を逸らさずに丸ごと受け入れる事、まずはそこから始めてみたいと思います。そして時がきたら、えいやっ、と挑戦できるかもしれない。(できると信じたい)
巻末についている「ぼくの50冊」というリストには著者を構成する本が紹介されていますが、前半の文章から受けた印象と乖離なく、哲学的、アート志向な選書。
誤解を恐れずに言うと、早坂さんは自意識がとても強い方だと思います。一方で、ここまで深く自分と向き合える事、明文化できる事に脱帽しました。いい大人になって自分の弱点をえぐるように深掘りする勇気、今の私にはないなぁ。

こってり身体と頭を疲れさせた週末でした!
12月に入って一気に寒さが本格化してきました。ご自愛くださいね。


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