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いろいろな視点から 見えてくる世界

子どもたちが、身近な自然や物事に興味をもつきっかけとなるような、新しい視点を教えてくれる絵本を3冊ご紹介します。3冊とも「かがくのとも」シリーズの福音館書店から出版されています。

みずたまレンズ(今森光彦)

雨上がりのクモの巣、葉っぱからこぼれ落ちそうなひとしずく。ほんの一時ですが、きらきらと輝く水滴に「美」を感じる人は多いでしょう。人間にとっては、たった一滴でも、小さな生き物にとっては大きな水たまり?!さらに近づいて良く良くみると…水滴の中にうつる景色。小さな一粒に、世界が広がります。

だんめんず(加古里子)

子どもには聞きなれない言葉ですが、実は身近なところで「だんめん」は普段から目にしています。サラダのトマトやキュウリ、なかよく半分にわけた菓子パン、切り分けたお誕生日ケーキ。例をあげるとキリがありません。そんなところから、興味を広げて「だんめんず」の不思議な世界へ。見えないところ、見えない仕組みも描き表せて、新たな視点が広がります。

アリから みると(桑原 隆一 文 / 栗林 慧 写真)

虫を追いかけ、走り回っている原っぱ。その足元にも、アリはいるかもしれません。人間である自分たちが見ている原っぱも、アリから見ると別世界。アリの目からみる原っぱ、トンボやバッタ。見慣れているようで、見たことのない驚異の世界が広がっています。

見かたをかえると、世界がひろがる

身近な自然、身の回りの物、視点が変わると感じ方も変わります。大人の目線、子どもの目線、赤ちゃんの目線、絵本をきっかけに、色々な視点を試してみるのも楽しいですね。新たな発見があるかもしれません。

目に見えるものだけでなく、見かた・感じかた・考えかたには、様々な方向性があります。どれが優れているなどという事ではなく、多種多様であるということ。その多種多様であることが、とても素晴らしい事だと思います。

※紹介した3冊セットが作品応募者に抽選でプレゼントされる、オンライン展覧会の作品募集が2020/12/12(土)~2021/1/11(月)行われています。詳しくは「アート×ウェブ『こころ ひろがる×ここで つながる』今を生きる子どもたちの展覧会」特設サイトをご覧ください。

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