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書き初めをした、その後で

お正月と言えば、書き初め。気持ちを引き締め、姿勢を正して…独特な墨の香りもいいですよね。とはいえ、後片付けが大変だなあ~汚しちゃうんだよなあ~と、書き初めは「ちょっと気の重い冬休みの課題なんだよね…」という人はいませんか?

そんな「書き初め」をした後の、残った墨汁を使った楽しい創作アイデアをご紹介します。頑張って書いたあと、親子で息抜きの時間にいかがですか?

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硯・筆・墨汁・新聞紙は、書き初めで使ったものをそのまま使います。周囲が汚れないように、新聞紙は敷いておきましょう。

用意するのは、タコ糸と紙だけ!

タコ糸40㎝・紙(画用紙やコピー用紙)

【後で使います】色鉛筆・クレパス・水彩絵の具など色をつける画材

まず、紙を半分にして折りすじをつけてから、広げておきます。(※紙が大きすぎると、上手くいきません。大きい紙はA4サイズくらいに切ってから半分に折りましょう!何枚も作る場合は、先に折りすじをつけた紙をたくさん用意。最低でもコピー用紙の厚さが必要です。半紙では、できません!)

最後に、タコ糸を40㎝くらいに切って、片方の端を指が引っ掛かるように小さな輪を作っておきます。結んだあとの長さが30㎝もあれば十分です。ここまでで、準備完了。

タコ糸の軌跡を墨で描きます

準備ができたら、タコ糸の輪を持って、残りの部分を墨汁に浸します。しっかり浸かるように、筆でタコ糸を沈めてください。(※筆がなければ、割りばしなどを使ってください。手でやらないでね!)

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墨の付いたタコ糸を、紙の右半分(左利きの人は左半分)に置きます。この時、糸の輪は持ったまま。紙を半分に閉じ、反対側の手で紙の上からおさえます。(紙に折りすじをつけてあったので、片手で簡単に折ることができます。)

手で紙の下にあるタコ糸を感じながら、タコ糸を動かします。小さいお子さんは、大人が押さえてあげるといいですね。色々動かして、どんな軌跡が描けるか試しましょう。最後にタコ糸を引き抜きたくなりますが、引き抜いてしまうと墨が飛び散るので、そこはガマン。

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広げてみると、左右対称の面白い形が現れます。ものたりなければ、もう一度タコ糸を置きなおして、同じようにやってもOK。その時、コピー用紙などの薄めの紙は、追加の墨は付けないほうが無難です。完成したら、墨がかわくまで、広げて置いておきましょう。何枚も作って、色付けは翌日以降のお楽しみにするのがお勧めです。

軌跡に描きたしたり、色を付けます

紙を折り目で半分に切り、何の形に見えるか考えながら、好きな画材で色をつけましょう。色鉛筆やクレパスで描きたしたり、絵の具で色を付けることもできます。あまりゴシゴシ筆でこすると、墨がとけだしますが、普通に水彩絵の具を使うくらいでは、墨がにじんでくることはありません。

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左右対称の形を、親子で半分こにして、どんな絵になるか完成したら見せ合うのも楽しいですね。冬休みにお勧めの創作アイデア、ぜひ試してみてください。

※写真の色付けした作品は子どもたちの作品です。教室では、4つ切り画用紙を3等分した横長の紙を半分に折って、タコ糸の軌跡を描きました。色付けの前にさらに半分に切るので、四つ切画用紙を6等分したサイズです。作業中の写真で使っている紙は、A4コピー用紙です。

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