40歳で会社を辞めて、Webデザイナーになった話
数年前、会社を辞めました。
20代前半から、15年ほど勤務しました。
理由は、会社の業績悪化。
貿易関係の零細企業だったのですが、見る見るうちに仕事が減り、社員が残り2人になっていたところでした。
辞めると決めたとき、40歳という年齢はかなり不安ではあったものの、
それを上回る、これから何をしようか?というワクワク感もありました。(のんき)
思えば20代後半
専門学校で、PhotoshopやIllustrator、Flashを勉強した後、ゲーム制作会社でFlashゲームの制作をしていた私にとって、
もう一度グラフィックに関わる仕事、というよりは、MicrosoftではなくAdobeを使う仕事をしたい、という気持ちを常に持ち続けていました。
そう思いながら、転職情報を見ては「30歳を超えたら転職は難しくなる」という情報ばかりを目にし、焦りながらもなかなか踏ん切りがつかないでいました。
30代前半
30代に入り、あー、とうとう30歳になっちゃったなぁ、転職、まだ間に合うかなぁ…と考えていた頃、会社の方はなかなかの好景気でした。
ボーナスは給料の2.5ヶ月分くらいあったときもありましたし、
韓国メインの貿易会社ということもあり、韓国に行きたい放題でした。
しかも、同僚=親友だったので(この辺の関係性は割愛)みんなで、
まぁ、今みたいにコスメとかエンターテイメントはそれほど流行っていなかったですが、
グルメやショッピングを楽しみ、免税店でブランドもののバッグや化粧品を買ったりしていました。
プライベートでも、都内(東の下町ですが)に住み、
おいしい焼肉や焼鳥を食べた後に、お気に入りのバーに行ってみたり、
楽しい会社員ライフを過ごしていました。
そんな中だったので、なかなか、がんばって新しい仕事に飛び込もう!
という気になれずに時間が経っていきました。
30代後半
もう転職なんてすっかり忘れていた頃。
会社の雲行きが怪しくなってきました。
前から、後継者もいなそうだし、社長はもう70歳超えてるし、未来はないよなぁ、と思っていた矢先に経営にも陰りが出てきました。
39歳
とうとう会社から、「今、うちの会社は給料出すのが精一杯の状態」と告げられました。
零細企業なので、私たちが売上表とかを作っていたため、わかってはいました。
ですが、悲しい、どうしよう、というよりは、30歳前後から、#会社ヤバい #転職 って思ってたので、
これでやっと踏ん切りがつく!と、晴れやかな気持ちになりました。
何になる?
まず考えたのは、3択です。
今と同じ、貿易事務
Adobe系のなにか
VBAを使ったなにか
貿易事務
実は、貿易会社に勤務していたものの、英語はできず、韓国語を勉強したものの、契約書は読めるのにしゃべれないレベルで、
貿易実務の知識は、現場で覚えたレベルで、たぶんちゃんとした貿易商社とかに行ったらバカにされそうだな、と思っちゃうスキルでした。
Adobe系のなにか
Photoshop、Illustratorは専門学校〜ゲーム会社、さらに貿易会社でも時々、プレゼン資料とかカタログ作成、印刷モノで使っていたので、まぁ、できなくはないレベル。
ただ、「デザイン」なんてほとんどやったことがないので、これこそ20代からずっとデザイナーとしてやっている人がいる中で、自分の存在価値を見出せるはずがない、と思い、まぁ、やれるなら画像修正とか?そんな仕事あるのかなぁ、とぼんやり思っていました。
VBAを使った何か
実は、貿易会社でVBA(主にEXCEL)というプログラミング言語を独学で勉強しました。
理由は、同じ入力を何回も入力しなきゃいけないことで、ミスも増え、消耗するのが合理的ではない、と感じたからです。(何者?)
でも、VBAを使った仕事って、どんな仕事があるんだろう?
そもそもこれも、レベル的にできるんだろうか…
第二新卒くらいだったら先輩が教えてくれるかもしれないけど、40歳に教えてくれるかねぇ…
できること X できること
そこで、「できること X できること」を考えました。
40歳から何かを1から勉強して全く知らない業界に飛び込もうと思っても、
そんなヤツを雇ってくれる可能性なんて0に近いだろ!と考え、
自分が培ってきたことを活かせるお仕事は何か、考えました。
私の場合、それがWebデザイナーでした。
デザインだけでは、20代からデザインをしている人の中には入れない、
プログラミングだけでもそう。
それを掛け合わせられるのが、Webデザイナーかな、という結論に至りました。
退職の決意
そしてついに、会社側に退職する旨を伝えました。
とりあえずは、働きながら、Webデザイナーに必要な基礎知識と、PhotoshopやIllustratorの復習&最新技術を洗い直すため、パソコンスクールに通うことにしました。
会社にそれを伝えると、応援してくれて、早退してパソコンスクールに行ったりもさせてくれました。
さて、これから
どのようにWebデザイナーを目指していこうか…
不安とワクワクが止まりません。
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