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演じるって大変だ。

どうも。

シナリオを書く上で、演じる側の気持ちも知りたいな~なんて話をしていたら、知人からワークショップを紹介されまして。
挑戦するなら何事も早いほうがよかろう、と飛び込んでみました。
今日がこれからの人生で一番若いんだ。

学生時代の先入観のせいで、演劇なんてもんは自信も華もある一部の選ばれた人間にしか許されないものなのだ、と思っていた時代もありましたが。
そんなことは全くなくて、ただ演じることが好きというだけで集まった人々のコミュニティはめちゃくちゃ楽しいし面白いな、と感じている今日この頃です。

あぁ、そろそろ終わってしまう。寂しい。

ところで、演技を初めてやってみて思ったこと、覚書として残しておこうと思います。

受けと、仕掛けの芝居

そもそも経験値がほぼ0なもので、稽古場で飛び出る用語もほぼすべて初耳なわけです(さすがにデ・ハケとか板くらいは分かるけど)。

そんな中で、芝居には「受け」と「仕掛け」がある、というのが自分にとっては面白い気づきでした。

セリフ書いてる時はあんまり意識していなかったんですが、芝居にはリズムというか流れというか、そういった類のものがあって。
それは板の上の人たちがお互いに、相手に対して何かを「仕掛け」たり、それを「受け」て反応を返したりすることの繰り返しで流れていくものなんだな、と実感した次第。

シナリオセンターでは、何かの出来事を起こしたら、主人公の反応まで描けって言われる部分かな、と思います。
「受け」と「仕掛け」を意識しながら書けると、もしかしたら無駄なセリフを量産しなくて済んだり、セリフの取捨選択の時の助けになったりする気がしています。
まだまだ自分が書くときに落とし込めてはいないんですが。

最後は信頼ってやつ

セリフが頭に入ってきて、個人レベルでは完成度が高まったとしても全体で完成度が高まるわけではないのが難しいところ。
これは、たぶんオーケストラとかバンドとか、音楽にも通じる気がします。
あるいは、チームで進める仕事もそうですね。
サッカー日本代表の監督だったオシムさんの「ファンタジスタはいらない」という言葉も懐かしい。

一人だけ上手くても成立しないのが演劇で、お互いにバランスを取りながら、言外でコミュニケーションを取りながら、息を合わせて作る、というのを体験できた気がしています。

本当に、当たり前っちゃ当たり前なんですけど、今、板の上にいる人達を信じられるかどうかが最後のピースなんだろうなあと。
そこを信じ切れるかどうかで、セリフの響き方が違ってくる、というのはあながち気のせいでもないんだなあ、なんて。

演者の内面はどこまでセリフに反映されるんだろう、と思ったりしていたんですが、とりつくろえないんだなあ、というのも実感しています。
素人がとりつくろえるわけもないんですけど。

あとは誰かがとちった時に、それでも続いていくのが演劇なので。
どれだけカバーできるか、っていうのもまた信頼あってこそなんじゃなかろうか、と思います。


つらつら書いてきましたが、個人的にはシナリオを書く上でほかにもいろいろと吸収できたな、と思います。
これからも、勉強あるのみ。

ではまた。

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