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自分の絵の弱点って何だろう?【KUA通信イラストコース1〜2ヶ月目のはなし】

京都芸術大学通信教育部イラストレーションコースに3年次編入学をしました!という自己紹介の続きで最初の2ヶ月に思ったことを書きたいと思います。

1-2ヶ月目の授業

勉強の方針などを決めていなかったのでとりあえず何も考えず受けてみよーという精神で色々授業を聞いていました

  • デザイン基礎1 (美術解剖学)

  • デザイン基礎2 (レイアウト・構図) ←間に合っていない

  • イラストレーションI-1 (CLIP STUDIOの基本操作)

  • イラストレーションI-2 (ジェスチャードローイング(ヌード))

  • イラストレーションI-3 (色彩基礎)

  • 芸術史講義(ヨーロッパ)1 (西洋のルネサンス期までの歴史)

  • 芸術史講義(近現代)1 (欧米の近代〜現代アートの歴史)

  • 論述基礎 (レポートを書くための文章術) ←間に合っていない

  • 古典日本語 (漢文の文化的な受容の歴史)

ほぼ履修プランのオススメ通りですが、何も考えずに履修した結果、3年次編入学では卒業に一切関係ない総合教育科目まで履修していました!!!(論述基礎・古典日本語が該当)

ちゃんと卒業要件は見よう!!!!!

とはいえ教養として学ぶのは楽しいので気になる科目は受けると思いますし、夏期は取りこぼした論述基礎含めていろいろ履修予定リストに入れています

イラスト関連の講義は基礎的な内容ではありますが、基礎的だからこそ繰り返し聞くことでの新発見や内省するきっかけにつながりました。

印象に残った科目

イラストレーションI-3(色彩基礎)

イラスト系の科目では今回一番学びになり勝負になった講義でした。

色のトーンの話や配色パターンなど断片的な知識が多く、特にこういった情報は色彩理論的な側面が強くイラストに落とし込まれた話が少なかったので実例多く勉強になりました。

課題制作ではお手本の作品の中から色の分析を行い、それを基に作品を制作する必要があります。

人物描いたことが長らくない!!!

これが大勝負でした。本当は人物絵など練習するべきなのですが、基本的な人物の描き方 + 美術解剖学(デザイン基礎1)の知識だけでぶっつけ本番だったので締切ギリギリで慌てながら描いていました。

人物イラストを描けたので偉い!!

めっちゃハードルが低いですが、これに尽きます。

芸術史講義

選択必修に近い科目ですが美術史の素人だったので見るもの全部新鮮でした!

本当は大学のオススメ通り「近現代1」だけ履修する予定でしたが比較的早めにレポート課題が完成したのと近現代1が面白かったので、2週間で急遽「ヨーロッパ1」にも取り組みました。

2週間で全講義履修・レポート作成できるわけない!

と土日に大学図書館で色んな書籍に囲まれながら嘆いていました。

ただ、芸術史講義含むWS科目のレポート・作品の提出期限が本当は 5/28 なのに、ずっと 5/27 と勘違いして進めており、27日の朝に作品提出が芸術史講義ヨーロッパ1以外完成したため、なんだかんだ間に合いました。

取り急ぎながらルネサンス美術の発展の背景など学べて面白い科目でした。

ちゃんとレポート締切は見よう!!!!!

自分の絵の弱点は何か?

春の講義を聞いていて振り返り思ったことは次の3点です。

弱点1.モノに執着してコトが描けていない

普段ポケモン(のモンスター)の二次創作を描いています。そうすると「何のポケモンを描こうかな」という起点からアイデア探しが始まりそれを補完するポーズや要素を考えることが多くなります。

ジェスチャードローイングの本質や構図を意識することの意義を考えると、「何を描きたいか」より「何を伝えたいのか」の方が大切になると思います。私の場合、前者からイラスト作りを始める流れだけにこだわってしまうと可愛いキャラクターを可愛い見た目で描いただけにとどまってしまうので、後者のアプローチも意識するべきだと感じました。

弱点2.アイデアがない

これは二次創作メインだからという単純な理由ですがアイデアは乏しい方です。服装や属性など人物絵で魅せるための技術は一般の人と比べてもストックが少ないと自覚しています。

当然ながら課題では一次創作として人物絵を描くものが多いのでこの壁を越えないと今後しんどくなりそうです。

弱点3.自分の好きが分かっていない

悪い癖なのですが、自分の絵だけに関心がほぼ向いているせいで他人の絵を深掘りできていません。イラストの教本から情報を取り入れたり好きなイラストから軽い分析をしたりすることもありますが大体自己流になりがちです。

絵の上達は勉強と同じで、スタートから進んでいくこととゴールから逆算することの2つが合わさることで大きく進むものだと考えています。当然ながら通信制大学で学べるのは前者だけで、後者は自分で見つけないといけません。

漠然と「絵が上手くなりたいな〜」という状況になっていずれはモチベーションも下がってしまいそうなので掘り下げが大事です。

夏期に向けての処方箋

他人の絵で目をいっぱい肥そう!

特に弱点 2, 3 に対してはこれに尽きると思います。いっぱい好きな絵を収集したりそれらから好きな要素を分析したりすることで自分の目標が見えてくるのではないかと考えています。

あとはプロの絵描きの絵をしっかり観察できるという意味で「イラストレーション演習I-2(キャリア論)」から多くのことが勉強になりそうです。

これだけは6月から力入れて頑張ります!

おまけ1: X(twitter)アカウント作りました!

入学した理由の1つに学生と交流して刺激を受けたいからがあったので勉強用のXアカウントを作りました!まだ全然利用できていないので定期的に発信します!

おまけ2: 美術館に行きました!

イラストとはまた別の話ですが、上にも書いた通り、芸術史講義が聞いていて面白かったです。ピカソの絵が評価されている理由や、『赤青黄のコンポジション』などよく見るけれど素人目で理解できない現代アートの解説など芸術に無縁だったからこそ刺激的でした。

ダダイスムという芸術運動にある作品などが典型例ですが、「これのどこが芸術なの?」という印象自体が作品の意図の範疇にあるのが面白いですね。

本当は国立新美術館でやっていて「マティス展」に行きたかったのですがレポート締め切りと被った事情で行けなかったので「遠距離現在」に先日行きました。

現代社会の洗練された情報の下に埋もれたものを感じさせられる作品が多く、芸術鑑賞や考察の方法などの知識は持ち合わせていないですが、学びが大きかったです。

学割の力でほぼ半額(1500円→800円)になりましたし、美術館巡りも面白いので、芸術に対する素養も高めて色んなところに行ってみたいですね。


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