下降トレンド突入

1.大幅下落は買いか


 2020年9月3日の相場で、米国株式市場はハイテク関連銘柄を中心に大幅下落した。翌日の9月4日の相場も下落傾向は続き、S & P500は3,426.96ドル(-0.81%)で終えた。それまで上げ過ぎた反動によって下げたものであり、大きな理由は見受けられない。

下降トレンド突入2020907


 決算の良かったzoom(ZM)やCrowdStrike (CRWD)も木曜日、金曜日の取引で少し下がったが、それでも5daysのパフォーマンスでみるとプラス圏である。5days パフォーマンスでプラスの銘柄はごく一部であり、CRWD+5.52%、PTON+6.15%、ZM+23.60%くらいとなっている。

何が大幅に下がったのか。5 dayパフォーマンスで10%以上下がった銘柄(私のチェックしている銘柄リスト)は以下の通りである。
VIR -31.39%
VXRT -20.87%
XPEV -16.50%
FSLY -14.52%
BLDP -14.20%
RKT -13.55%
PS -12.79%
ZI -12.36%
MDLA -11.37%
PING -11.11%
EBS -10.89%
PLUG -10.02%

大幅下落2020907


既に下がりつつあったワクチン関連銘柄のVIR, VXRT, EBSの他、EVの上場したばかりで上がっていたXPEVやエッジクラウドのFSLY、燃料電池のBLDP・PLUG、住宅ローンのRKT、テクノロジー関連のPS, ZI, MDLA, PINGといった銘柄が大きく下げている。

 月曜日のlabor dayは祝日であるため、次は火曜日に市場が始まる。下げたトレンドがどこまで続くかを見定めて買わなければならない。ボリンジャーバンドの下1σは3317で下げ止まるのか、下2σの3265で止まるか、下3σの3194で止まるのか。S & P500が3317ドルを割るのは容易であるように思われるが、強い相場が続いていたため、どこまで下がるかは見極めにくい。
 ソフトバンクグループのコールオプションにより300億ドルの規模で購入しているというニュースも出ている。これによって相場全体が上昇していたものが、暴落することも懸念される。

 予想の難しい局面であり、大手を振って買いであるとはいえないが、底値を探りながら、少しずつ買いを入れることが望ましいと思っている。余力を持って投資することで、暴落時にも対応できる。

2.何を買うべきか


 何を買うべきかが悩ましい問題である。欲しかった銘柄を安く買う好機であるが、まだ下がる余地を残している。
5 days performanceとforward revenueを確認する。

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