本日の主役という最高のチーム

ゴリスナーとしてチーム「本日の主役」を応援したV最協だったが、今回はまず椎名唯華の見違えるようなプレイングの姿勢が驚きだった。

ムーブへの積極的な意見やファイト時の発声は今までのカスタム大会ではなかなか印象が無かったところで、これはチームの気負わない雰囲気だったり、奈羅花の「助けてほしい」という姿勢によるものかもしれない。チャンピオンを取った第3試合ラストファイトの「誰誰誰!?」はこの驚くべきフォーカス意識を象徴する言葉だ。

「キャラコンG」「エイムだけでダイヤに行った女」などと言われつつ、にじPEXでのあれる先生の指導により凸凹だったプレイスキルが整えられた感があり、最近ではソロダイヤも窺えるほどに成長を見せていたのだが、チームプレイに関してはこのV最協で完全に一段階上へと進化したのではないだろうか。(まぁある程度忘れたりもするのだが)

そしてもう一点印象的だったのがIGL奈羅花の成長だ。

奈羅花はライバーとして言うと人間味があるタイプで、要するには配信でヘラることもあるのだが、(これは芸人的な面白さに徹するか負の感情も含めてコンテンツとするかの違いであって、どちらがどうこうという話ではない。この記事を参照)しかし今回ただ後悔するのではなく完璧なまでの修正を加えてきた。ムーブに関するその圧倒的な知識がチームの安定感・安心感をもたらしたのは間違いないだろう。

IGLへの苦手意識はカスタム練習中も言っていたものだが、しかし練習を通して判断材料をメンバーから貰っていったり、成瀬鳴が貪欲に知識を吸収してサブオーダー的なサポートが噛み合ったりして、「私に足りないものを沢山くれた」という言葉が一番実感される部分かもしれない。

ウィングマンにしろヴァルキリーにしろ、苦手でも勝つために磨き上げ、己の強さを証明した。自己評価と周りからの認識や実績にギャップがあった(ように感じていた)奈羅花にとって、これこそ本当にやりたかったことではないか。熱心なファンとは言えない自分が言うのは僭越かもしれないが、今回の最協にはそうした達成があったように思われる。

成瀬鳴については最協前の知識が無いので詳しいことは言えないが、不思議なほど「頑張るが頑張りすぎない」空気感の形成を担っていたような気がする。(パケロスがある場合を除く)

後触れるべきところと言えば、椎名唯華の「ファイトが多くて楽しかった」といった旨の感想だろうか。純粋に娯楽として配信を行っている中で(つかラジでは「暇潰し」という言い方だったが)こうした発言が推しから出るなら、これほど嬉しい話はないだろう。


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