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古民家再生のこと

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家族所有の古民家を部分解体、改修、そして再生ワークショップに至るまでをまとめています。
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#古民家

解体工事開始

いよいよ解体工事へ解体前の片づけが完了し、いよいよ解体工事の開始です。 今回解体するのは、写真左側の納屋、そして写真右手赤さび屋根の母屋の裏にある建物、合計2棟です。 鉄砲狭間みたいな窓は、納屋に付属のトイレ窓。 納屋の屋根に葺いてある瓦は本瓦で、この建物の古さを物語ってくれたのですが、残すだけの予算がなく、鬼瓦だけを残すことにしました。 解体する納屋から外はこんな風に見えました。 左のドアは母屋、右のドアが納屋の入り口です。 解体してしまったら、もう二度と見ることはない

古民家の解体工事

家族所有の古民家を、部分解体することに決めてから、解体工事に至るまでのことを簡単にまとめておきます。 工事の見積もりまずは、当たり前ですが、誰に解体を依頼するかを決めるため見積もりを取りました。我が家の古民家は、増築を重ねていたので建物同士が屋根や壁を共有していましたので、壊しすぎると余分な修繕費が発生してしまいます。そこで、業者さんを選定して相見積もりを取りました。 相見積もりは建築業界ではよくあるシステムですが、業者さんによって工事の考え方・方法が違うので、単純にいく

古民家ワークショップ前夜

私の住む兵庫県は、比較的古い民家が多く残る地域です。 姫路市安富町の古井家住宅(民家としては日本で一番古い建築様式ともいいわれる)や、神戸市の箱木家住宅(庄屋さんの住宅として、現存する最古の建築)など、「千年家」として知られる有名な建築以外にも、現役バリバリの茅葺民家も多く残ります。 そんな地域柄、わたしの家族も茅葺民家を所有しています。建築年は不明。一度火事にあって焼失したという口伝が残っているので、今現存の建物はたぶん江戸時代の終わりくらい・・・。しかし、住居として使