スマホを落としたくないだけなのに。のお話(1.35)
20××年。何月何日だったかなんて忘れちゃったけど、
映画『スマホを落としただけなのに』を鑑賞。
かつて
「もはや映画評論家くらい見てるゼ。」とか
「趣味か〜、ん〜映画鑑賞ヤナ。」とか
たまに言っちゃったりしてた自分がなかなか映画館に行けず、当時ひっさびさの久々に映画館で見た映画がこの一本。
想像の何倍も怖かった...
映画の内容とかキャラクターとか諸々...
エンドロールが終わり、ほわぁ〜と周囲が明るくなる。
この瞬間が結構好きで、明るくなってからもちょびっとだけ余韻を楽しむ。
「あそこのシーンは、○○」とか
「てか、あれ伏線やったな」とか
一人で考えながら解決したらスッと席を立つ。
その日もだいたいいつもと同じ。
違うことと言えば、普段は映画館で飲み食いせんけどなぜか購入した紙コップMサイズのカルピスの残り数滴を吸い込んでから立ち上がったくらい。
あれ。。
ケータイ。。。
癖で右ケツポケットにいつも入れているケータイがない。
おいおい...よりによってこの映画の後かよ!!
大焦りで探したら座席の下にあるという本家さながらのオチでした。
(こういうのが見つかったときの脱力感な...)
帰り道。206番系統のバスを右足重心で待つボク。
またケータイ落とすのが怖すぎて、SNSをずっと見てたら
目の前のお爺様が
「ったく。イマドキの若もんはケータイばっかり。わしらの頃は〜」
なんて顔してて、
「いや、スマホを落としたくないだけやのに。」
って思ってた。
でも、伝えなきゃなんにも伝わらない。
お爺様は俺が
「映画のせいでスマホ落とすの怖いねん...」
なんてこと知らんし、
なんならお爺様が
「イマドキの若もんは」
なんて本当に思ってたかどうかなんてことも分からない。
イマドキの若もんだって、お爺様だって誰だって、
伝えなきゃ。
なにもかも口に出して言おうっていうわけではなくて。
人間として生きてる以上、お口チャックしないといけないことも多々あります。
自分が言いたいことは、
ちゃんと言わなきゃって思います。
ちゃんと言おうねって思います。
「ありがとう」とか「ごめんね」も。
ま、知らんけど。
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