現代初心者クライマー(ジムスタート&師匠なし)の外岩攻略
今後、このテーマでクライミングについての記事をブログではなく、noteに書き溜めていきます。
私は38歳で登山をスタートし、41歳で長野県の山岳総合センターでリーダー講習を受け、その後、山の師匠を得、43歳でフリークライミングへ。故・吉田和正さんの講習でトラッドクライミングから、フリークライミングに入門しました。同時に、二人目の師匠に恵まれて、登りました。
師匠に恵まれること…。これは、あまり現代では一般的でないようです。ですので、一人目の師匠の時代から、教わったことをブログにまとめていました。
3人目の師匠を得たくらいで、はっと気が付いたことがありました。それは、師匠らが、前提にしている初心者像…”18歳男子”、を前提としているようだ、ということです。
若いクライマーと比べられて、ダメ判定されたことで気が付いたのですが…ダメと言われても、すでに40代後半だしなぁ…。これがベストだべ?みたいな?
しかし、三人の師匠のどの方も同じような基準値を心に描いていたような気がします…。つまり、”昔は”、初心者と言えば、18歳男子だったわけでしょう…と、傍と気が付いた。
しかし、現代は? 区別するために、”現代初心者”と言いますが、様々な年齢層、様々な環境、性別も男女ともに参加します。特に若年層では、女性のほうが上手で強かったりもしますよね。白石アシマちゃんを例に取れば。
ですので、教える前提となっている初心者像が、現代の初心者と全くマッチしていないという事実。これが一点あります。
そして、2点目が、教える内容です。昔は、人がクライミングに触れるのは、高校山岳部を経て、大学山岳部に入り、その後、でした。現代は、クライミングジムスタートです。
この差は2つの結果を生みます。ひとつは、クライミングする人が、歩きを経ていないということです。ハイキングでスタートし、一般登山を経て、アルパインへ進むという3ステップを経ていない。
もう一つは、年齢です。昔は早くても18歳。つまり、クライミングは下手くそだったわけです。一方、頭脳は成人なので、高いリスクが取れる。
今は逆です。今は10歳でも登り、クライミングはすごく上手です。子供でなくても、成人や女性、高齢者でも、クライミングジムスタートの人が外岩に来ますが、高いリスクが取れるだけの経験値を、培わないで外岩にきてしまいます。
そうした”クライミングジムスタートの現代初心者クライマー”に向けて、どうやってリスク回避をしていけばいいのか?ということは、三人の師匠らを見ていて、誰も教えることができそうにない…。
初心者の気持ちには、なかなか立てない、ということなのですが、彼らの立場に立ってみると、40年、50年、60年とクライミングをしているのですから、仕方がないのかも?
というわけで解説をこちらに書き溜めていくことにします。
賛否両論、色々あると思いますが、クライミングの安全についての議論が、クライミング業界でもっと高まってくれることを願ってやみません。
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