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“おかあさん”のえほん

『おとうさんはウルトラマン』(学研プラス)など、“父と子”のお話を描いてこられた、みやにしたつやさん。

そんなみやにしさんが、“母と子”をテーマに描いた絵本の1冊目がこちら、『あなたがとってもかわいい』

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前半は、赤ちゃんの様々な表情が続きます。

“ニコニコニコ…わらっているかおも” “クーーーー!おこったかおも”

“ハックション!くしゃみをしたときのかおも” “ファーーン おおきな あくびをしているかおだって かわいい”

そして後半。

“いつでもどんなときも かわいかった そんなあなたが”

“いまは こんなに おおきくなった”

絵の感じだと、小学校5年生くらいでしょうか。

「赤ちゃんじゃなくても。大きくなっても。ずっと変わらず、かわいいんだよ。」

なかなか口に出すのは、恥ずかしい言葉でも、絵本を通すとスッと素直に伝えられそうです。

続いてのお母さん絵本は、こちら。『おかあさん だいすきだよ』。

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“ぼくね おかあさん だいすき”

“おかあさんは「はやく おきなさい!また ねぼうでしょ」っていうけれど…”

“やさしく「おはよう」っていいながら、ぎゅうって だっこしてくれたら

ぼくね もっと おかあさんのこと だいすきだよ”

…こちらは前半、子どもの目線でお話が進んでいきます。

「早く早く!」「ぐずぐずしない!」「いいかげんにしなさい!!」

怒ってばっかりのお母さんに、心の声?をつぶやく男の子。

子どもに読み聞かせる、というよりも、そっと一人で読んで、だよね…と一人、反省する絵本のようにも…。

でも、みやにしさんの文体は優しいから、攻められている感じはしません。むしろ「おかあさん、一人で悩まなくてもいいですよ」という励ましを感じる一冊です。

さて、最後はこちら。『おかあさん ありがとう』

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遠足のとき、お弁当をつくってくれたお母さん。

おゆうぎかいのとき、いっぱい拍手してくれたお母さん。

…子どもの目線で、お母さんに伝えたいことがたっぷり描かれたこの作品は、“自分と子ども”というより、なぜか“自分とお母さん”…自身の母親のことを思い出して、泣きそうになってしまいました。

次の母の誕生日には、この絵本をプレゼントしようかな。


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