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0m0d【入院、生後0日】

2020/09/13(日)

意気揚々と自宅に帰ったものの滞在時間12時間で病院にとんぼ返り。あれよあれよと言う間に出産してしまった。まさかの事態だったのだけれど、母子ともに健康です。

2020/09/12(土)
21時すぎ
疲れたし早く寝ようとベッドに転がるも、なんか腰痛いな〜お腹も張るな…久しぶりに階段登ったり動いたからだろうなと思う。

22時
消えないなんとなく腰痛、お腹の張り。間隔を測ってみると2〜3分。まじか。でもおしるしも出血もないし、痛くない。陣痛ってこんなもんじゃなかったしなー。

23時15分
お腹の張りが強くなってきたような気がする。意を決して病院に電話。入院セット持ってすぐ帰ってくるようにと指示。入院セットなんてまだ用意してないし、持って帰ってきた荷物そのまま持って戻る。この時点ではまだ点滴で張りを抑えるのかなとのんきに思ってた。だってまだ35週。張りはあるけど痛くはないし。夫と病院へ向かう。

23時35分
病院着。部屋の希望も聞かれないまま新生児室前の個室に入れられ、病衣に着替える。お?モニターとかつけてくれないの?これまさかこのまま産む感じ?とここでようやく気付く。

24時20分
分娩台に乗り、NSTつける。やはり2分ぐらいで張りがあり、子宮口4cm開大。「無痛は?」と聞かれ希望する。

25時ごろ
タイミング良く先生も別のお産で来てて、あれよあれよと言う間に脱がされ丸められ硬膜外麻酔。分娩台で横向いて海老のように丸まり、腰を突き出す。背中にチューブが入る気持ち悪さはあったけど、聞いてたほど痛くはなかった。
麻酔するとき先生に身長を聞かれ、150センチですと答える。先生が「失礼やけど」とかなんとか言うから何がですかーと聞くと、「ちょっと胴が長いんちゃうんか」と。なんやそれ!と笑う。普通に失礼。
お腹の張りは2分間隔ぐらい。だけどやはりそんな痛みはない。けど張りの感覚に合わせて麻酔を入れていく。そんなこんなしているうちに子宮口は8センチぐらいに。

26時ごろ
破水した模様。このへんからはもうずっとお腹の張りと痛みや押される感じをコントロールするために薬の量を調整していく作業。「痛い?」「肛門押される感じはある?」と繰り返し聞かれる。お腹の張りやベビーが下のほうに降りてきてる感じはわかるけど痛くはない。途中じゃばじゃば破水した感があり、子宮口全開。
ベビーがだんだん肛門辺りを押してくる感覚が強まる。そのたびに薬の量を増やしていく。
お腹が張るとベビーの心拍がぐっと落ちるようになり酸素マスク着けて、鼻から吸ってゆっくり吐く呼吸に専念する。痛くないから冷静に指示を聞けるし余裕で息ができる。すごいな無痛。
先生が登場しいきむ体勢に。膣をぐっと広げられてるのはわかるけど痛くない。指示どおり1度いきむと頭が出かかる。
ここで夫が呼ばれて分娩室に入ってくる。ナースに「あっちの扉から旦那さん入ってくるから確認してね!間違いないか!」といわれ、私にガン見されながら夫入室。ええ、間違いなく私の夫ですね。
痛みもないから普通に会話もできる。指示どおりに張りに合わせて目を開けて、お臍を見てうーーんといきむ。痛みはない。力も入る。夫は「がんばれー」とか応援してたような。たぶん。

2020年9月13日2時52分
ズルンとベビー誕生。甲高い声で泣いてる。夫が入室してからほんの数分の出来事。
鼻と口をちゃちゃっと吸引して、すぐ胸の上に連れてきてくれる。ほかほかぬめぬめ胎脂まみれのベビー。ようこそこの世界へ、ようこそ我が家へ。しばしカンガルーケア。夫としげしげとベビーを観察する。
その間胎盤が出たり、裂け目を縫合してもらうけど感覚も痛みもない。3600弱で出てきた次男と比べるとやっぱり小さいねぇなんてのんびり夫やナースと会話する。
心配していた体重は2600あるよー!とのことで一安心。

夫が部屋に返され、冷静になると足の感覚がない。麻酔してるからそりゃそうなんだけど全然ないし動かない。ひんやり感はある。お部屋戻るよ〜と分娩台から降りるとき、足がブラブラで全然立てなくてびっくり。ナースに捕まって車椅子に乗せてもらう。ここから6時間は歩行禁止らしい。腰から下が重くて動かない。もちろん痛みもない。なんとなく痺れてるような感覚はあるかな。

ベビーが部屋にやってきて、夫と私とかわりばんこで抱っこする。生臭くて小さくてほかほか。黒目がちな目をぱちくりさせている。

4時前
夫が帰り、眠る。長い一日の終わり。

★普通分娩2回経験したけど、無痛は本当に本当にラクだった。全人類に無痛分娩をオススメしたい。

8時
産んで眠ってすぐ朝食。
サッカーの試合に行く前にと夫が息子たちを連れて来た。息子たちはやっと帰ってきたお母さんがいつの間にか病院に戻り、いつの間にか新しい弟が産まれたことに驚いていた模様。それぞれ緊張の面持ちで抱っこする。

友達や母や親戚が続々お見舞いにくる。部屋の中が食べ物であふれる。

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