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言葉の心(うら)

伝えることは難解である
言葉は時に独り歩きする

 唄咏いが生み出した甘美な魔物は
時に人の心を魅了し、翻弄させる 
芸術家と受け取り手の間には人の数だけ感性の数があり、感性と感性が爆発を起こす。

美しくて、少し儚い。
時に乱暴で 時に醜い。

 言葉に足が生えてちょこまかと人の心を擽る
良くも悪くも言葉には柔らかいフックがあって
引っかかったり 刺さったりする。

人を救うヒーローがダークヒーローと呼ばれてしまうそんな悲惨なことだってある。


伝わらないことのもどかしさ。
想いが本意でない方向へ拗られた時には
ぐちゃぐちゃに、まるでメディウム5割増の絵の具をキャンパスに塗りたくったように。
本当のことも嘘のことも干渉しあって
1つの言葉から大きな渦が生まれる。

望んでいない、そんなんじゃない。
伝えたいのはそんなことじゃない。

私達がそう嘆いた時、分かり合えないのだろうかとすら思ってしまう

なんと美しくて儚い 矛盾した世界なんだろう
伝わらないことも分かり合えないこともまたこの世界の理で。
人はきっと抗い続けるものだと思う。

答えが無い。解らない。
それでも時々誰かの言葉に抱きしめられたりする

そんなことを繰り返しながら。

そしてあんなに激しく絡み合った言葉の爆発も明日には何事も無かったように消えてたりする。

諦めたり絶望したり、それでもまた希望を見出しながら、 私達は感性の共通項を探して生きてく。

そうやって人は言葉を想いを紡いで歴史を刻む

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