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金目鯛的!初フルマラソンに向かうあなたに語りたいこと①

 こんばんは。金目鯛です。文章を書くリハビリと、自身の整理のために色々とマラソンについて書いています。鯛よりも経験値がある方がたくさんいらっしゃる中で、フルマラソン経験3回、かつサブ3.5の鯛が偉そうに言うのはどうなのか??と思う時がありますが、これまで同様「誰かの読み物になればいいなぁ」のつもりで書いています。


著者近影

 マラソンって、普通に生きていればたどり着かないし、たどり着いたとしても大抵の人は1回(しかもその1回も、バンジージャンプとかと近いノリ)で通り過ぎていくと思います。鯛もそのつもりでした。たまたまその頃にYoutubeでとある市民ランナーの方のチャンネルにたどり着きました

 その方のマラソンに真摯に取り組む姿勢や、レース動画、レース中に何を考えているか(前に攻める…ここはペースを維持…とか)のテロップがとにかく面白かった。それを見て真剣に走ってみたいと思ったのでした。残念ながら、その方は競技に専念するために投稿をやめてしまいましたが、鯛にも少しでも似たような「誰かのきっかけになる」ことができればなと思っています。

 さてさて。今回はいい加減ネタ切れしてきましたので、Twitter(現X)で募集した内容についてコメントしていきたいと思います。もう自己満足100の世界なので、誰も読んでいないかもしれませんが、リハビリなのでOKです!

※ご注意
練習内容は人の数だけあると思います。なので、鯛が考えることが皆さんに当てはまるとは思いません。自覚している自身の特性はこんな感じです。
 ①5キロ19分台までは比較的スムーズにスピードが出せること
 ②ロングの経験が乏しく、20㎞以降に未知数の部分があること
 ③心拍数165ぐらいまでなら、さばき切れる(つぶれない)こと
 ④フル最後の方の「ガクッ」とくるところを5:40で食い止められること

は閾値がその辺りということだと思います。サブ3を真剣に目指すならもう少し欲しいですが、もともと速筋寄りなので、短い距離であれば割と押し切れそうです
は当日20キロ走ってみないとその先が分からないということです。ムラがあるとも言えます。幸い大会ではハズしていません
は乳酸の処理云々ですね。4:30~40であれば、数時間安全に進めます
は走ってから気づいたことですが、何となく理由は分かります。どうも脚が売切れてから関節と骨で走るのがうまいようです(オカルトめいてきた)

それでは、いただいた質問に沿ってすすめていきます。
まず初めのご質問です!

良すぎます。質問が良すぎる。言いたいことがありすぎる。
まず初めに、残念ながらゴールしても新たな景色は見えませんでした。ただ、新たな扉が開く人は一定数いると思います。
 鯛は42キロ走っても人生観は変わりませんでした。ただ、半年以上かけて狙ってきた目標を達成できたことで、自己肯定感は爆上げでした。
 たぶん、結果や成果そのものではなくて、そこまでのプロセスに自身が重きを置いていたからかなと思います。30歳過ぎてやってきたことがこんなに結果に結びつくことはないので(書いてて悲しくなってきた

 走ってる間に考えたことや感情は、その時の映像とともに頭に残りやすいので、コースマップを見るとなんとなく思い出せます。
 初マラソンで感じた感情の変化を振り返ってみました。

1~2キロ

・ついにフルマラソンが始まってしまった!うわ!フルマラソンや!
・周りとペースが合わない!なんかみんな遅くない?これを42キロやるの?
マラソンだ!マラソンだ!!!!
・人込みヤバい!前に進まない!すでに数分ロスしてる!

2~5キロ

・やっとペースがこなれてきた…もうちょっと上げなくて大丈夫かな
普段の練習より身体は動くけど、とにかく抑えて…
・なんで着ぐるみの人の方が前に走ってるんやろう
・まだ5キロか~

5~10キロ

・この辺りまでは普段のジョグでも走るので、まだまだ疲れてはいけない
・とは言いつつも汗もにじんできた気がする…
・水を摂っておかねば
前の人、ずっと変わらんだけに背中に書いてある文字が気になる
・何となく5人ぐらいと抜いたり抜かれたりしてるな…

10~20キロ

・結構心拍数も上がってきた気がする
・息はこのペースならそんなに苦しくないな
なんでマラソン走ってるんやろ…お金払ってまで…
早くゴールしてツイートしたいな…
・そう思うと、まだまだ垂れられない…
補給食とか道に落ちすぎやろ。拾いながら補給して走れば準備せんでもゴールできそう
・ハーフまではもっと早く走ってるので、このペースなら余裕…と信じる

20~30キロ

ほんまキツイ!なんでフルマラソンなんか走ってるんや。意味わからん
・練習はきっちりやってきてるから、ここまではついてこれるはず。あとは自分が折れるかどうか
・ほんまキツイ!えっ3週間後に神戸も走るの?イカれてるって!!
・ちょっと腕がしびれてきた
・30キロの壁もうすぐ来るんかな。30キロまでは走ったことあるけど、その先が分からない
・アレ?きついけど想像したような致命的な壁が来ない…もしかして金目鯛は天才タイプなのでは!?
・あと12キロ?知らない距離じゃないので何とかなる(カウントダウン開始)

30~35キロ

マラソン舐めてたマジでごめんなさい
・ここまでできすぎなので、ここからはペースダウンしても仕方ない。ただ、ペース管理はやめてはいけない
・最終的な目標を達成できれば良いので、今しんどいのはレースの一部でしかない。大切なのはゴールまででまとめること…
筋肉という筋肉全部死んでるんちゃうか。上半身まで痛くなってきた
膝周辺の筋肉は死んだな。曲げる伸ばすの追従性が無くなってきた
・ということは伸ばすか曲げるかどっちかだけ仕事させよう
よっしゃ膝は曲げんとこ(この間0.1秒)
膝は固めて衝撃をアキレス腱からおしりで受け止めて反発で返せば…
・おっ意外と落ちない!ラッキー。35キロ同じフォームなら意外とまだ使えるパーツは残ってるものやね

35~40キロ

あと5キロなら、普段やってる一番嫌な練習(5㎞閾値走)と同じ距離なので、そこから1分以上遅いこのペースがしんどいわけないと言い聞かせる
ゴールしたらなんてツイートしようかな~とワクワクし始める
1キロぐらいならあえて表示も時計も見ずに「えっもう2キロも!?」みたいなサプライズを楽しむ(勉強中にあえて時計を見ない感じのやつ)
・足の小指痛すぎやろ。取れてるんちゃうか(爪がとれてた)
・キツイ!けどゴールまでの距離が日常で扱ってる距離なのでもう怖くない

40~42キロ

応援増えてきたな~
・脚は動かんけど、残り2キロなら出し切っても何とかなるか
・もう終わってしまうのか
・この辺からキツイ気持ちよりも、終わる嬉しさがあふれてくる

ラスト195メートル

大抵の大会は最後に小さめのストレートがあります
・うわ~ゴール見えてきた!あっ意外と時計が良い
・きつかった
二度と走りたくない
もう終わりか~
あっという間やった
長すぎやろ
・終わったら何食べよう。カレー食べたい
小指痛すぎるて
・あかんペース上がってまう。けど終わりやしいいか
これで終わりか
めっちゃ楽しい
なんてツイートしよう
幸せ最高ありがとうマジで!

 おわかりいただけたでしょうか。走っている間はこんな感じです。
 これが終わったときに、何か人間的に成長できている可能性はあると思います。宇宙から地球を見るほどの経験ではないですが、相当に自分の内面と向き合える42キロですし、その42キロに至るまでには何週間何百キロがある訳です。

 ゴール後はとにかく安堵・安心感・開放感・達成感・そして空腹感です。マラソンはゴールまでに2,600kcalぐらい消費するし、体重は水が抜けて2キロぐらい落ちるので、とにかくお腹が空きます。そしてお風呂に入りたい。まずツイートして、ゴール後に銭湯でお風呂に入って、しみじみ思うわけです「今日何食べよう」「次の大会の準備しなきゃ」

 一つだけ言えるのは「最後の数百メートル」で味わえるゴチャゴチャした感情は最高だし、あの感覚になれるのなら鯛は何回でもフルを走ると思う。ということです。これは今書いていて初めて気づきました。
 そして、ぜひこれから走る皆さんにも、自分と沢山会話をして、最後の解放感と疲労感がどちらもMAXになる最後の数百メートルを体験してほしいと思います。
あそこで得られる感情は、あなただけのものです。

本日は以上です。
ありがとうございました。



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