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なぜ公開説教したか

【あえてプールに放り込んだ】

 カネポンこと金本晃「近代麻雀」編集長の商魂はたくましくて「まだこのネタいけますよ! なぜ、彼女たちをさらしものにしたのか? 契約書かわせとか、裏で指導しろっていう人もいますけど、なんでわざわざ公開説教にしたのか? それを書いてください!」と言ってきた。

金本

 東京大学に合格したその脳みそは、ちょっと前に私に「最強新世代の選手たちがまったく告知しないから、注目度を上げるためのnote書いてください」と依頼したことを忘れているのだろうか。

 たぶん、入試に出るものなど、必要なことはちゃんとアウトプットできる場所に保存して、私への依頼という「比較的どうとでもなること」は脳から削除する機能がついているのだろう。

 「オイオイオイ」とは思ったが、私も「契約書まけばいい」とか「見えないところで指導しろ」っていう意見に対しては「それだったらまったく何もしない方がマシ」と思ったので、なぜそうしないのか、書いてみようかと思った。

 まず、大前提として彼女たち8名は「プロ」である。

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 同じ業界の先輩たちは、大海原をクロールとかバタフライで泳ぎ回っている。
 でも、まだ彼女たちはまだ泳いでいる姿をお客さんに見せたことがない。少人数には見せてきたかもしれないが、Abemaという大海で泳いだことはないのである。

 だから私は、いきなり彼女たちをプールに放り込んだ。水深1メートルぐらいの、浅いプールである。
 
 「8月1日にプールに放り込みます」という予告はしなかったが「今から放り込むから、好きに泳いでいいよ」とだけ言って、ボーンと放り込んだ。

 そしてそれをファンの皆さんに見ていただいた。

 そしたら「ひどい」と言う人が何人も現れたわけであるが、それはそうだ。そう思われたくてやったのだ。
 
 8人のいたいけな女子を、50前の悪人顔のオッサンがプールに放り込んだらどう思われるか。アホでもシミュレーションできる。

 「ひどい」「可哀想」「負けるな」

 そういった声が上がるよう、やったのだ。それをきっかけに、彼女たちのことを知る人が増え、応援したくなる人が増えれば良いと思ってやった。

 多少、手荒に見えるかもしれないが、彼女たちは近い将来、荒れ狂う大海原を泳がなければならないのである。
 プールに放り込まれたぐらいでおぼれるようでは、海で泳がせるわけにはいかない。

 私からしたらアザラシの子供を海に放り込んだのと同じで「本来、彼女たちがいるべき場所」に、ちょっとサプライズ的ではあったが、連れて行っただけなのである。

【契約書w】

 「事前に告知をお願いすればいい」という人も多かった。
 
 そらそうである。

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