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センバツ高校野球でのペッパーミル騒動から麻雀のマナーを考える

【河野太郎大臣のアンケート】

 春の高校野球甲子園大会で、相手のエラーで出塁した選手が「ペッパーミル」パフォーマンスをやって審判に注意された。

 このパフォーマンスは「WBC」の日本代表であるヌートバー選手が流行らせたもので、それを高校球児が真似したところ「よろしくない」ということで注意を受けた。

 これに対して「別にいいじゃん」という意見と「高校球児らしくないから審判や高野連が正しい」という意見がネット上でぶつかっていて、方々で議論になっている。

 特に、河野太郎デジタル担当大臣がTwitterで「これってブラック校則につながるものがあるよね」と発言した上で、アンケートをとっていたのが面白かった。

 アンケートの部分は後で削除されてしまったが、たとえば高校生が授業中にドーナツ食べながらコーヒーを飲むのはアリか? という問いかけだった。ちなみに私がアンケートに間に合っていたら、一番上の「ありだと思う」を押した。

 実際に河野大臣がアメリカに留学していた時は、生徒たちがドーナツを食べ、コーヒーを飲みながら授業を受けていたらしい。

 アメリカの教師は、生徒がムシャムシャとドーナツを食べながら授業を聞いていても、何とも思わないのだろう。

 それが文化だからだ。

 でも、もし、授業中にドーナツを食べることが教師に対する冒とくで、カチンときた教師が銃で生徒の足を狙って打つという「文化」があったとしたらどうだろう。

 誰もドーナツは食べないし、食べないように注意される。

 もちろん教師はブタ箱行きだが、教師が逮捕されても足の傷は治らない。

 この例は極端かもしれないが、似たようなことはアメリカのスポーツ界で起こりうる。

 たとえばこのペッパーミルパフォーマンスを、メジャーリーグで同じようにエラーで出塁した時にやったらどうなるだろう。

 試合展開にもよるが、次の打席でボールをぶつけられる可能性がある。

 ええ、そんなことある? と思う方も多いかもしれないが、海外のスポーツの方が「マナー」に対してはセンシティブである。

 たとえば大差でリードしているチームが盗塁や送りバントをしただけで相手はブチ切れる。そういうことをしてはならないという不文律があって、それをやぶったら「報復」が待っているのだ。

 もちろん、報復をした方も罰せられるが、不文律を破った方も批判される。それが「文化」だからである。

 このように、海外のスポーツにおけるマナーが存在する理由は、ほとんどが「ケンカにならないようにするため」なのだ。

 

【麻雀のマナーにも理由がある?】

 実は麻雀のマナーにも「ケンカ防止」由来のものが結構ある。

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