新Mリーガー徹底解剖! 何切る&特別コラム、活躍予想も!(文・黒木真生)
新Mリーガー・一気に7人誕生!!
「入れ替え規定」に従うだけなら新Mリーガーの誕生は1名のみだったが「赤坂ドリブンズ」は村上淳プロ、丸山奏子プロの2名と新規加入選手を入れ替えた。
また「セガサミーフェニックス」からは近藤誠一プロが勇退。チームから去ることを決めたが、結局は監督として残ることになった。そして、新たに9チーム目「BEASTJapanext(ビーストジャパネクスト)」が参戦することを決め、4名の選手と契約を結んだ。結果、一気に誕生した合計7名ものMリーガーたちを徹底解剖する! そのために、今回は2021年度に行われた同様の企画における「何切る問題」を使用。当時の5名と今回の7名の回答を比較してみた。
猿川真寿 モンキーマジックを使いこなす《プロ雀士サル》
1巡目指名 猿川真寿(さるかわまさとし)
日本プロ麻雀連盟 BEASTJapanext
1979年4月18日静岡県静岡市生まれ。O型。第17期麻雀マスターズ。
まずは新規参入チームが4名を指名したわけだが「ドラフト指名オーディション」で優勝した菅原千瑛をさしおいて、1位で指名されたのが猿川だ。「麻雀最強戦」などで見せる無類の勝負強さが買われてのことだろう。
猿川の選択は・・・
ドラ固定で、面子手と対子手の両方を見る。
打*○3のリーチツモイーペーコードラ1でも打点的な不満はないが、四暗刻や三暗刻の倍満を逃すのは避けたい。
*中は*六とドラのシャンポンが自信ないので鳴かない。鳴くとしたらドラの*2だけ。2枚目の*中はポンして打*五とする。
▼2021新規参戦選手との比較
2021年当時、東城りお、伊達朱里紗が打*3としたが、*中はポンするので猿川とは異なる。同じ選手はいないので、まさに猿川は新しいタイプの打ち手と言えるだろう。
菅原千瑛 タワマン屋上に魔法陣を描く《清純派黒魔術師》
2巡目指名 菅原千瑛(すがわらひろえ)
日本プロ麻雀連 BEASTJapanext
1991年12月2日埼玉県生まれ。A型。第2期桜蕾戦優勝。
新規加ョ入の「BEASTJapanext」がドラフト会議前に行った「ドラフト指名オーディシン」で優勝した菅原を2巡目に指名した。2021年の「RTD Girls Tournament」で優勝し、同年「桜蕾戦」でも優勝。
麻雀最強戦2022 「女流チャンピオン決戦」で優勝するなど、着々と実績を重ねる中でのMリーグ入りであり「一発勝負」で勝ち取った感はなく、新しい舞台での活躍が期待される。
菅原の選択は・・・
ドラドラを活かしたいので*3を切ります。
この打点上昇が見込める手で*1*4引いてドラ1枚切ってのリーチドラ1などにはしたくないですね。
*3を切ってこの手のままなら七対子ドラドラもあるので1枚目の*中は鳴かないです。ベースは四暗刻や七対子ドラドラ(高打点)を目指していきます。
ただ、他家の動向によっては(例えばホンイツの仕掛け等々)折り合いをつけて仕掛けるパターンも生まれてくるのかなと思います。
▼2021新規参戦選手との比較
2021誕生のMリーガーと同じタイプはいなかったが、何と同じチームの猿川とまったく同じ回答となった。チーム名の「BEAST」は言うまでもなく「野獣」という意味だが、まずは2匹の「パワー系猛獣」が所属するということになりそうだ。
鈴木大介 将棋と麻雀の二刀流《剛腕サウスポー》
3巡目指名 鈴木大介(すずきだいすけ)
プロ麻雀連盟 BEASTJapanext
1974年7月11日東京都町田市生まれ。A型。2019最強位。
日本将棋連盟九段で理事を務めていた重鎮が、プロ麻雀界入りを表明し話題を呼んだ。
元々雀豪として知られていたが、2019年には最強位を獲得し、その実力を見せつけた。以来5年連続でファイナル進出を続けており、今年の最強戦も勝ち残っている。
大介の選択は・・・
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