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醍醐大 孤高の一打vol.7 2度の先切りが生きた鋭いアガリ!その1局を徹底解説

自分は人が驚くような打牌をすることが多いが、そこには必ず理由がある」と語る、セガサミーフェニックス『孤高の探究者』醍醐大。本企画では、彼のオリジナリティーあふれる一打の思考に迫る。(取材・構成:成田裕和)
 
2024年に入って、醍醐大は絶好調。マイナス200ほどあった大きな負債を着実に返済、個人ではプラスポイントに転じた。チームもセミファイナル圏内の6位へと浮上、復調著しいフェニックスのポイントゲッターとなっている(2月26日現在)。

「最近は、以前よりも楽にアガれる手牌や良い展開が多いですね(笑)。先日のトップを取れた試合もたくさんアガって放銃0、気持ちいい試合でした」 

『アガれない時にどうするか』という部分は醍醐の真骨頂であり、これまでポイントがマイナスの時も、それを最小限に抑えてきた。そしてここ数試合のように、良い手をもらえばアガリに結び付ける能力はもちろん高い。アガリ回数も格段に増え、相手との間合いをはかって先にアガりきって失点を防ぐなど、醍醐の目標とする「アガリ率を上げて放銃率を下げる」が徐々にMリーグの舞台でも体現してきた。 また最近では髪型も話題になった。

ファンの間で話題となったさらさらヘアー

「ヘアスタイルについては普段は完全にお任せしているのですが、その日同卓の亜樹ちゃん(二階堂亜樹)と一緒にメイクしているときに、『その髪型見たい(笑)』って言われるがままにやりました。同卓者の岡田さんやマツ(松本吉弘)をびっくりさせて動揺を誘う作戦だったんですけど、まわりの反響も大きくてびっくりしましたね(笑)」
 
Mリーグで様々な話題を生む醍醐に今後も目が離せない。
 
今回はMリーグ自身19戦目となった2/8(木)第1試合(瀬戸熊・瑞原・勝又・醍醐)の試合の東4局から、話題に上がったあの1局を振り返る。
 
「Mリーグ観戦記者のゆうせーさんもこの局の先切りについて触れてくださり、大変ありがたかったのですが、この場面については私自身の言葉でも深く掘り下げてみたいと思います。まずは3m切りですね」

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