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燃える監督 ―赤坂ドリブンズ再生の軌跡Vol.1 越山剛

初年度優勝を果たすも、その後は不振が続く赤坂ドリブンズ。 今季、新メンバーを迎え新体制で優勝を目指すチームを、渦中の越山監督が語る――。

新メンバーへの自信が 実感できた開幕週

―今シーズンのMリーグが開幕しましたが、今のチームはどのようにご覧
になっていますか。  

 まだ開幕から 4 試合しか経っていないですけど(※取材日:9月 22 日)、想像していた通りいい感じだなと思っています。それはやっぱり、(渡辺)太の存在がまずは大きいかなと。

 チームの開幕戦で、 2 番手につけていた(園田)賢ちゃんがラス目の【8p】 切りリーチに対して、まとまった形の 1 シャンテンから一発目にツモった【8s】を押さずにオリた局があったんですね( 9 月19 日第 1 試合・南 2 局 1 本場)。

 相手はドラの【6s】を切って、【北】を手出しして【8p】切りリーチ、という形です。

相手の捨牌
【西】【1s】【中】【北】【9m】【1m】
【3m】【4s】【6s】【北】【南】(リーチ)【8p】

園田の手牌
【44577m68p33445赤5s】ツモ【8s】打【8p】

 その局面について賢ちゃんが控え室に戻ってきてどうするか太にストレー
トに聞いたんですよ。どうする? って。そしたら太は「あの手牌であの
なら点況関係なく押しそう」と言っていたんです。賢ちゃんは太の実力
に対してすごくリスペクトがあるし、太も意見を求められたところでは臆せ
ず堂々と、ズバッと自分の考えを言い切る。

 そこに(鈴木)たろうさんやまきどん(浅見真紀)も自分の意見を言っていて「対局に関する会話量はこれまで以上に多くなりそうだな、そこで新しいケミストリーが生まれそうだな」という開幕前の期待が早くも実現しました。

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